インターネットで動画生中継を行うサービスを提供している米Ustreamは17日、企業や団体が自社用にカスタマイズした生中継を比較的安価に行える新サービス「Watershed」を発表した。
生中継を行うためのサービスは既に大手を含め数社が提供しているが、いずれも大企業や大きな組織向けの価格設定となっている。今回、Ustreamが発表した「Watershed」の利用料金は、1000人の視聴者が各1時間視聴した場合で1000ドルと、比較的安価な設定となっている。料金は視聴者1人当たりの視聴時間が単位となり、視聴者数が増えるにしたがって割安になる。
WatershedはWebアプリケーションで、利用に際してクライアントソフトのダウンロードやインストールの必要がない。中継を行う準備としては、Watershedが提供するAPIを使って、自分のウェブサイトにHTMLコードを埋め込むことにより、自社ウェブサイトから約15分のセットアップで生中継が行える。
インターフェイスは柔軟なカスタマイズが可能だ。いくつでも生中継のチャンネルを作成できるほか、ロゴや広告の表示も可能。さらにチャット機能や、リアルタイム投票機能を付け加えることによって、生中継と同時に視聴者とのコミュニケーションも行える。
セキュリティ機能としては、ユーザー認証やパスワードによる保護、特定のURLに限定したストリーム配信、特定のIPアドレスへの中継配信、視聴者数制限などを備える。また、生中継終了後に視聴者のデータをグラフなどでレポートとして表示し、分析する機能も備える。
関連情報
■URL
Watershed
https://watershed.ustream.tv/
Ustream公式ブログの該当記事(英文)
http://www.ustream.tv/blog/2009/02/17/today-ustream-launches-watershed/
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2009/02/18 12:16
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