トレンドマイクロは、新社会人と社会人を対象にした「情報セキュリティ意識」に関するアンケート調査の結果を公表した。回答結果によれば、新社会人の大半が自身の情報セキュリティ意識に不安を持っているという。
● 新社会人の96.5%が「就職を機にセキュリティ意識を高めたい」
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情報セキュリティに関する意識について
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「情報セキュリティ意識」に関するアンケートは、2009年4月1日に入社予定の新社会人310名(20歳以上)と、社会人721名(20歳以上の正社員)を対象にしたもの。2月9日から10日までインターネット上でアンケートを実施し、有効回答数は1031名だった。
調査結果によれば、新社会人の96.5%が「就職を機に情報セキュリティ意識・スキルを高めたい」と回答。また、新社会人の中で情報セキュリティ意識・スキルが社会人として「通用するかどうか不安」が56.4%、「通用しない」が27.4%と、不安を持つ割合が高かった。
こうした情報セキュリティ意識を高めたい理由としては、「お客様に迷惑をかけるから」で「強く思う」が73.9%、「やや思う」が25.1%と最も回答割合が高かった。以降は「人事評価が下がるなど処分を受けるから」や「社会人としてのマナーだから」と考える割合が続いた。
● 新社会人と社会人で情報セキュリティ対策への配慮に違い
新社会人と社会人の双方に対して、「情報セキュリティ対策への配慮」に関する質問も行われた。それによれば、「セキュリティソフトのパターンファイル(定義ファイル)を常に最新状態にする」と回答した割合は、社会人が70.3%で、新社会人が57.1%。「OS(Windowsなど)の修正ファイル(パッチ)を頻繁に適用する」は、社会人が57.5%で、新社会人が35.8%と、どちらも新社会人が低い結果になった。このことから、トレンドマイクロは「社会人と比べて新社会人はセキュリティの基本対策への配慮が足りない」と考察している。
また、「自身が情報セキュリティ・トラブルを引き起こす可能性がある」と回答した割合は、社会人・新社会人ともに約7割。ただし、回答内訳は異なり、社会人は「十分な対策をしているが、場合によっては引き起こす可能性がある」が45.4%と最も多いのに対し、新社会人は「十分な対策かどうかわからないため」が34.6%と最も多かった。
このほか、新社会人で大学の専攻によって情報セキュリティ意識の違いがあるかどうかも調査した。新社会人を文系165名と理系145名に分けて比較したもので、「セキュリティソフトのパターンファイルを常に最新状態にする」で「非常に気を配っている」と回答した割合は理系が38.0%、文系が19.4%と約2倍近い差になった。
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情報セキュリティ対策で気を配っていること
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関連情報
■URL
ニュースリリース
http://jp.trendmicro.com/jp/about/news/pr/article/20090223104412.html
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( 村松健至 )
2009/02/24 18:07
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