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Excelに新たな脆弱性、MSがセキュリティアドバイザリを公開


 マイクロソフトは25日、「Excel」に新たな脆弱性が発見され、既にこの脆弱性を悪用した攻撃も確認されているとして、回避策などを示すセキュリティアドバイザリを公開した。

 脆弱性は、Excel 2007/2003/2002/2000、Excel Viewer 2003、Office 2007ファイル形式用互換機能パックSP1のほか、Mac版のOffice 2008 for MacおよびOffice 2004 for Macにも影響があるとされている。

 この脆弱性を悪用したExcelファイルをユーザーが開いた場合、任意のコードを実行させられる可能性があり、マイクロソフトでは既にこの脆弱性を悪用しようとする限定的な標的型攻撃を確認したとしている。

 シマンテックでは、この脆弱性を悪用するトロイの木馬を確認しており、ウイルス対策ソフトのパターンファイルで「Trojan.Mdropper.AC」という名称で検出に対応している。

 マイクロソフトでは、現在この脆弱性についての調査を行っており、調査が完了次第、セキュリティ更新プログラムの提供などを行っていくとしている。

 セキュリティアドバイザリでは、脆弱性が修正されるまでの回避策として、信頼できないソースから受け取ったOfficeファイルを開いたり保存しないことや、バイナリ形式のOfficeファイルをXML形式に変換するツール「Microsoft Office Isolated Conversion Environment(MOICE)」を使用する方法などを挙げている。


関連情報

URL
  マイクロソフト セキュリティアドバイザリ(968272)
  http://www.microsoft.com/japan/technet/security/advisory/968272.mspx
  Trojan.Mdropper.ACに関する情報(英文)
  http://www.symantec.com/security_response/writeup.jsp?docid=2009-022310-4202-99


( 三柳英樹 )
2009/02/25 15:07

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