トレンドマイクロは2日、スパムメールの配信元となっている国や地域の情報を公開している「スパムマップ」のデータから、2009年2月のスパム配信国ランキングを公表した。
2009年2月に最も多くスパムメールを配信したのは米国で、1月に続いての1位。以下は、ロシア、韓国、トルコ、ブラジルと続く。1月は2位だったブラジルが5位に下がった一方、1月にはワースト10圏外だった韓国が3位に急上昇している。
ただし、各国のISPにおけるボットネットの活動を監視している「Spam & Botnet Watch」のデータでは、スパムを配信するISPの上位10社のうち4社がブラジルのISPで占められており、ブラジルからのスパムメール配信は今後も注視すべき状況にあるとしている。
2月の傾向としては、バレンタインデーに便乗してグリーティングカードを装うなどの手口が報告されており、ワーム「WORM_WALEDAC」がスパムメールにより拡散したほか、リンクをクリックすると医薬品の販売サイトに誘導されるスパムメールなどが多く見られたという。
また、日本国内では、携帯電話に向けた架空請求メールの被害事例が報告されており、料金請求や個人情報を要求するようなメールに対しては、たとえ信頼できる内容であっても、本文のリンクや電話番号をクリックせず、ユーザーが自ら正規サイトにアクセスし、内容が事実かを必ず確認することが重要だとしている。
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トレンドマイクロ セキュリティブログの該当記事
http://blog.trendmicro.co.jp/archives/2627
( 三柳英樹 )
2009/03/03 13:57
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