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オンライン付箋「lino」にファイル添付機能追加、有料版も開始 |
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「lino」は、サイト上で各ユーザーに用意された「キャンバス」にメモやToDo、画像などを付箋として貼り付けられるサービス。キャンバスは任意に追加でき、公開・非公開設定、共有設定、背景のカスタマイズなどが可能。メモには、画像や動画なども貼り付けられる。 「lino '09」では、インターフェイスを刷新した。キャンバスの作成や管理をしていた画面「ダッシュボード」を「マイページ」に変更。マイページでは、自分が作成したマイキャンバス、linoユーザー同士のグループで作成したキャンバスなどの更新状況を確認できる。また、ToDo設定をした付箋は、新しく設けた「やること」欄に一覧表示する。 キャンバスをブログなどで表示できる「埋め込みlino」機能も追加した。埋め込み用のHTMLタグをコピーして使う。埋め込むキャンバスは、公開設定や編集権限を変更できる。さらに、付箋の検索機能を強化。マイキャンバスとグループキャンバスの付箋に書かれた内容をキーワード検索できるほか、付箋の貼り付け位置を表示し、視覚的に把握できるようにした。1週間以内の付箋を検索可能だ。 付箋にファイルを添付できる「ファイル付箋」機能を追加した。ファイルのダウンロードも可能。添付できるファイル形式は特に指定されておらず、各種ドキュメントや動画、音声などをアップロードできる。1つの付箋に1ファイル添付でき、ファイルサイズは10MBまで対応。1ユーザーのファイル保存容量は月間50MBまで、他のユーザーが貼ったファイル付箋のダウンロード回数は月間10回まで可能だ。
● ファイル付箋の容量が増える有料版も提供開始
有料会員では、ファイル付箋の容量が拡大。1ファイル100MBまで、保存容量は1GBまで、ダウンロード回数は無制限になる。また、フォトストレージを利用可能。無料会員の場合、キャンバスに画像を貼り付けると最適なサイズに縮小されるが、フォトストレージではオリジナルサイズを表示できる。 加えて、lino利用中は常時SSL通信に対応する（無料会員はログイン時のみSSL）。さらに、付箋検索の対象期間が延長され、すべての付箋が検索対象となる。このほか、キャンバスにある広告や付箋下部にあるインフォテリア・オンラインのロゴを非表示にできる。有料会員向けのメールサポートも行う。 インフォテリア・オンラインの甲斐淳仁氏（サービスデザインマネージャー） は、「lino '09」について、「従来のlinoで期待どおりに使われなかった機能を見直した」と話す。友達機能を廃止し、ダッシュボードをマイページに変更した。ToDo機能を使いやすくするため、マイページで「やること」欄を表示。「やること」はグループページでも確認できる。 追加機能としては、キャンバスのデザインテンプレートを拡充した。加えて、写真共有サービス「Flickr」と連携し、キャンバスの背景として最適な画像の候補を自動で表示する。キャンバス名からFlickr内を自動検索し、その結果を候補として表示しているという。ドラッグ＆ドロップによる付箋のコピー機能、キャンバスサイズの拡大（2560ピクセル×1920ピクセル）、Googleアカウントでのログインにも対応した。 linoの利用状況については、現在、日本語版や英語版、中国語版、韓国語版を公開しているが、「海外からの利用者は全体の25％」とのこと。OpenID登録者が1割弱で、グループ機能の利用が増加していると説明した。なお、「lino '09」では特定のユーザーにキャンバスを公開する機能を廃止したため、今後はグループ機能を応用することになる。付箋を携帯電話でも確認できるモバイル機能も提供しているが、利用率は低いという。 有料版の導入は、linoのサービス開始当初から考えていたが、ある程度運営ノウハウができ、ユーザーの利用動向もわかってきたことから、今回の導入に踏み切った。今後は、Open Socialへの対応やスマートフォン向けのアプリケーション、オフラインでもlinoを利用できるツールなども構想にあるという。甲斐氏は、「ちょっとした思い付きなどをメモするアイデア共有にlinoを使ってもらいたい」と話した。
関連情報 ■URL lino '09 http://linoit.com/ ニュースリリース http://online.infoteria.com/news/pr090311.html ■関連記事 ・ オンライン付箋サービス「lino」が「mixi OpenID」に対応（2008/08/25） ・ オンライン付箋「lino」、共有機能を強化した新バージョン（2008/07/31）
（ 野津 誠 ）
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