総務省は26日、2008年度 第3四半期(2008年12月末)における電気通信事業分野の競争状況に関するシェアデータを公開した。
● ブロードバンド全体契約数で3000万件超え。シェアはNTT東西が最多
ブロードバンドサービス全体の契約数は、08年12月末で前期比1.2%増の3009万4000件となり、3000万件を突破。業者別では、NTT東西のシェアが前期比0.7ポイント増の49.2%と増加傾向が続く。次いでソフトバンクは前期比0.6ポイント減の15%、イー・アクセスは前期比0.2ポイント減の5.9%となった。
サービス別では、FTTH契約数が前期比4.8増の1441万7000件。最多はNTT東西のシェアで0.3ポイント増の73.7%。続いて電力系事業者の10.4%、KDDIの5.4%、USENの3.9%。導入物件別のNTT東西シェアは、「戸建+ビジネス」向けで78.6%、「集合住宅」向けで67.1%となった。
DSL契約数は、前期比3.1%減の1159万4000件で、減少が続く。事業者別シェアでは、ソフトバンクが0.1%ポイント増の38.2%と最も割合が高く、次いでNTT東西が0.3ポイント減の36%と、ソフトバンクとNTT東西の差が広がっている。続いてイー・アクセスが0.3ポイント増の15.3となった。
● IP電話サービスでは0AB~J番号が050番号を上回る
IP電話サービスの利用番号数は前期比2.8%増の1959万件で、。内訳は0AB~J番号が8.6%増の1033万件で、050番号は2.9%減の925万件と、0AB~J番号が050番号を上回った。全体のシェアでは、ソフトバンクが1.2ポイント減となる21.4%、NTT コミュニケーションズ(NTT Com)が0.7ポイント減の15.5%と減少傾向にあるなか、NTT東西は1.7ポイント増の37.4%となった。
0AB~J番号のシェアは、NTT東西の70.9%が最も多く、KDDIが12.5%、ケイ・オプティコムが6.1%となった。050番号シェアのトップはソフトバンクの45.3%、次いでNTTコミュニケーションズの32.7%、KDDIの6.9%となった。
関連情報
■URL
報道資料(PDF)
http://www.soumu.go.jp/main_content/000013985.pdf
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・ ブロードバンド契約数が3000万件を突破。総務省調査(2009/03/18)
・ FTTHのシェアはNTT東西が73.4%で拡大傾向、総務省調査(2008/12/24)
( 村田奏子 )
2009/03/26 19:53
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