エフセキュアは13日、日本を含む欧米・アジアの9カ国で行ったインターネットの安全性に関する意識調査の結果を発表した。
調査はエフセキュアが、日本、香港、インド、米国、カナダ、英国、フランス、ドイツ、イタリアの9カ国で、それぞれ200人のインターネット個人利用者を対象としてアンケートを実施したもの。
調査によると、「PCはウイルス対策ソフトによって守られていると思う」という質問に「非常に同意できる」「同意できる」と回答した人の割合が、日本では68.5%となり、他国平均の57.0%を上回った。また、日本のユーザーで、ウイルス対策ソフトをインストールしているという回答の割合は88.0%に達した。
一方、セキュリティに関する知識について、「ワーム」「フィッシャー」「トロイの木馬」「スパルタン」「ボット」という5つの単語の中から「セキュリティの脅威ではないもの」を選んでもらう設問では、日本の正解率は9.0%で、他国平均の24.6%を下回った。また、Webブラウザなどのアプリケーションを最新の状態に保つことが重要だと思うかという質問に対して、「非常に同意できる」「同意できる」と回答した日本ユーザーの合計は55%となっている。
インターネットでのクレジットカード決済時の安全性については、日本でも肯定的な意見(42.0%)が否定的な意見(14.5%)を上回っている。しかし、「自分がオンライン決済を行うときのセキュリティ対策に強い自信を持っている」と回答した人は4.5%にとどまり、ドイツ(4.0%)に次いで割合が低い(他国平均10.1%)。「フィッシング詐欺を見分ける自信がある」という回答も、調査国中最低の4.0%にとどまっている(他国平均6.0%)。
また、「自分の子供がインターネットを利用しても安全だと思うか」という質問についても、日本は肯定的な回答が調査国中最低の8.0%にとどまり、他国平均(27.0%)の3分の1以下となっている。
PCのデータ消失について、「恐れている」という回答の割合は、日本では62.0%に達し、他国平均(51.0%)を上回った。一方、月に1回以上データのバックアップを取っているという割合は、日本は32.5%で他国平均(49.0%)を下回っている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.f-secure.co.jp/news/200904131/
( 三柳英樹 )
2009/04/13 16:40
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