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サイバーギャング管理下に190万台のボットネット、Finjanが発見


 米Finjanは22日、同社のMalicious Code Research Center(MCRC)が大規模なボットネットワークを発見したことを明らかにした。190万台のコンピュータで構成されており、サイバーギャングたちにコントロールされていたという。

 ボット化されたコンピュータは、広く欧米に分布しており、政府機関のコンピュータも多数含まれていた。このボットネットワークを管理するコントロールセンターのサーバーはウクライナに設置されており、6人のサイバーギャングのグループによって制御されていたとしている。

 このコントロールサーバーのフォルダにアクセスできるようになっていたため、Finjanはさらなる情報を得ることができた。それによると、コントロールセンターには感染したボットを容易に管理するためのバックエンド管理アプリケーションが用意されており、犯罪者たちはボットに対してあらゆる命令を発することができたという。

 命令の内容としては、マルウェアをダウンロードして実行したり、新たなマルウェアを追加することをはじめ、ファイルのアップデートや設定ファイルのダウンロードも行うことができた。

 また、このグループが配備したトロイの木馬は検出することが難しかったという。Finjanが実験した結果では、市販されているウイルス対策ソフト39製品のうち、検知することができたのはわずか4製品だったとしている。

 Finjanでは、残されていたログファイルから感染したコンピュータのIPアドレスを地理データベースと照合。感染分布は、米国が45%、英国が6%、カナダが4%、ドイツが4%、フランスが3%、その他の国が38%だった。これには、77の政府機関が含まれていたとされる。

 Finjanはこのボットネットワークを発見して以降、米国と英国の法執行機関にサーバーに関する情報を提供すると同時に、感染している政府機関と企業に対しても情報を提供したという。


関連情報

URL
  ニュースリリース(英文)
  http://www.finjan.com/Pressrelease.aspx?id=2238&PressLan=2139&lan=3
  Finjan MCRC公式ブログの該当記事(英文)
  http://www.finjan.com/MCRCblog.aspx?EntryId=2237

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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2009/04/23 16:45

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