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「Xbox LIVE」に全画面広告、MSが日本でも配信サービス開始


「Xbox LIVE」のメインメニュー内に表示された映画「ザ・スピリット」の広告

「ザ・スピリット」専用のBDE(Branded Destination Experience)ページ
 マイクロソフトは30日、家庭用ゲーム機「Xbox」のネットワークサービス「Xbox LIVE」に全画面広告を配信するオンライン広告サービス「Xbox LIVE AD」の販売を日本で開始すると発表した。BDE(Branded Destination Experience)と呼ばれるスポンサー専用ページが用意され、高画質動画のほか、壁紙やアイコンなどのアイテムを配信できる。第1弾として、5月1日に封切りの映画「GOEMON」の広告を、配給会社のワーナーエンターテイメントジャパンが試験配信する。

 「Xbox LIVE AD」は、「Xbox LIVE」に接続すると表示されるメインメニュー内に広告用のスロットを設置し、コンテンツやサービスと同列に広告を提示するもの。ユーザーが広告メニューを選択するとBDEが表示され、動画をはじめ、静止画やテキストによる情報、「Xbox LIVE」のメニューの背景画像として使える「テーマ」、ユーザーのオンライン上のアイコンとなる「ゲーマーアイコン」などが提供される。動画は圧縮レートが15MbpsのWMV形式で、解像度が1920×1080、フレームレートが30fpsという高画質のものをストリームまたはダウロード配信できる。テレビCMのような視覚効果が実現するとしている。

 「Xbox LIVE AD」は米国ではすでに提供されており、映画作品をはじめ、アディダスやナイキといたスポーツ用品ブランド、ドクターペッパーなどの飲料製品、自動車メーカー、さらには陸軍や海軍が広告を配信した実績もある。動画やアイテムだけでなく、オンラインでクイズトーナメントを実施するなど、インタラクティブな活用事例もあるという。

 日本では、5月1日から7日まで「GOEMON」の広告を配信するほか、8日から28日まで、同じくワーナーエンターテイメントジャパン配給の映画「ザ・スピリット」(6月6日封切り)の広告を配信。高画質の予告編映像のほか、映画をモチーフにしたテーマとゲーマーアイコンを配信する。

 ワーナーエンターテイメントジャパンでは、「GOEMON」の映像がCGと実写を取り混ぜたものであることから、その世界観がゲーム機になじむと判断。また、テレビのスポットCMと比べ、長尺の予告編映像を高画質で見せられることも、作品の世界観を訴求するために効果が高いと判断した。さらに、アイテムの配布による“所有感”をユーザーの間で共有できる点も含め、単なるバナー広告やテレビCMでは不可能な効果を期待できると見ている。

 マイクロソフトによると、「Xbox LIVE」のコアユーザーは10代後半から30代前半までの層で、男性が8割程度を占める。この層にダイレクトにアピールできる点が、まず「Xbox LIVE AD」の特徴だという。また、コンテンツ/サービスのサムネイルが3D表示される「Xbox LIVE」のメニュー内に溶け込んだ形で広告を設置でき、ゲーム機としてユーザーの接触時間も長いことから、広告とはいえ、ユーザーの高い関心を得られると説明している。


「Xbox LIVE」のメインメニュー内に表示された映画「GOEMON」の広告 「Xbox LIVE」のメインメニューの背景を、映画「GOEMON」のテーマにした例

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=3686


( 永沢 茂 )
2009/04/30 14:45

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