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著作権改正法案が衆議院で可決、「ダウンロード違法化」など


 衆議院で12日、著作権法改正法案が全会一致で可決された。法案は今後、参議院で審議される。

 著作権法改正法案では、違法配信されている音楽・映像を違法と知りつつダウンロードする行為を禁止する、いわゆる「ダウンロード違法化」の措置が盛り込まれた。ただし、違反者に対する罰則は設けられていない。また、海賊版DVDなどを違法複製物であると知りつつネットオークションなどに出品する行為が禁止され、違反した場合の罰則(5年以下の懲役もくしは500万円以下の罰金または併科)も設けられた。

 一方、著作物利用円滑化に向けた措置としては、ストリーミング配信におけるキャッシュや、検索エンジンが行うコンテンツの複製などについて、必要と認められる限度においては、権利者の許諾を必要としないことを明文化。また、国会図書館における所蔵資料の電子化や、ネット販売に伴う美術品などの画像掲載、情報解析研究のための複製、障害者向けの録音図書や映像に対する字幕・手話の付加などについても、権利者の許諾なしに行える規定などを設けた。

 改正法案は、衆議院の文部科学委員会において原案通り可決すべきと決定。また、改正本案には、違法と知らずにダウンロードした利用者に不利益が生じないよう留意することや、合法サイトを示す「識別マーク」の普及を促進すること、私的録音録画補償金制度や著作権保護期間の見直しなどについて早期に適切な結論を得ることなど7項目の附帯決議が付され、12日の衆議院本会議で全会一致で可決された。


関連情報

URL
  著作権法の一部を改正する法律案
  http://www.mext.go.jp/b_menu/houan/an/171/1251917.htm
  著作権法の一部を改正する法律案に対する附帯決議
  http://www.shugiin.go.jp/itdb_rchome.nsf/html/rchome/Futai/monka7C67B3E98A3FA93B492575B00030142E.htm

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( 三柳英樹 )
2009/05/13 19:18

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