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マカフィー新社長に、元ジュニパー日本法人代表の大須賀雅憲氏

3次元的・立体的なセキュリティが必要

(向かって左から)6月1日より代表取締役会長となる加藤孝博氏、同じく代表取締役社長に就く大須賀雅憲氏、米McAfee販売事業部門担当エグゼクティブバイスプレジデントのマイケル・デシーザ氏
 マカフィーは20日、同社の代表取締役社長に大須賀雅憲氏が6月1日付で就任すると発表した。現社長の加藤孝博氏は、代表取締役会長に退く。

 新社長の大須賀氏は、日本電気システム建設、AT&Tジャパンを経て、1999年にUnisphere Networks日本法人の支社長に就任。2002年、同社がJuniper Networksに買収されて以降、日本法人のジュニパーネットワークスの代表取締役をこの3月まで務めてきた。

 20日に開いた記者会見で大須賀氏は、ADSLの登場から光ファイバによる高速化が進んだ現在に至るまで、ネットワーク機器ベンダーとして日本のブロードバンドインフラの構築に深くかかわってきた10年間を振り返り、「ネットワークインフラについては、ひと通り総括できたのではないか」と述べる。

 一方で、その10年間で学んだこととして、「ISDNのころは、ネットワークセキュリティといえば、あくまでも“点”だった。DSLによって高速化されるのに伴い、セキュリティの概念は“線”に、そして“面”になってきた。昨今、情報漏えいなどを見ると“面”だけでは語れなくなっており、まさに3次元的・立体的にセキュリティを考える必要が大きくなっている。テクノロジーだけのセキュリティは不十分であり、3次元めの人間の心理や行動学を含めた対処が必要になっている」と指摘。また、ネットワークを高速化することは危険なネットワークにすることでもあるとし、法人・個人を問わず同社のセキュリティソリューションの提供を拡大していくとした。

 代表取締役会長として引き続きマカフィーに携わる加藤氏は、「昨今、競合セキュリティベンダーがマイナス成長の中、1~3月期で21%の売り上げ成長を達成した。強力なモメンタムを実施できている」と評価する。しかし、McAfeeのワールドワイドの売り上げに占める日本法人の比率が8%にとどまっているとし、加藤氏がマカフィーを率いてきた10年間の目標だった10%が達成できなかったと説明した。

 このほか、やはり10年間の目標としてきた、日本でセキュリティのトップベンダーになること、総合セキュリティソリューション市場で圧倒的優位に立つことも達成できてないとし、これらが引き続き課題になるとした。


関連情報

URL
  マカフィー
  http://www.mcafee.com/japan/


( 永沢 茂 )
2009/05/20 17:12

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