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YouTubeのユーザー動向
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グーグルは1日、同社の定例記者説明会において、動画共有サイト「YouTube」の最新動向について紹介した。
グーグルの徳生裕人氏(YouTube日本・アジア太平洋地域担当シニアプロダクトマネージャー)は、YouTubeは現在、世界23カ国でサービス展開をしており、1分あたり20時間以上もの動画アップロードが行われていると説明。日本は米国に次いで第2位の利用者数になるという。
動画の視聴状況を確認できる「インサイト」ページでは、データをCSV形式でダウンロードできる機能を追加した。徳生氏によれば、「APIを利用し、同じ動画ばかり再生する方法などで再生回数をコントロールするユーザーも出始めているが、インサイトでは、不自然に再生回数が上がっていたりした場合、その矛盾をなるべく取り除いた数字を表示している」とのことだ。
また、YouTubeパートナーは、アクセス解析に「Google Analytics」を利用できるようになった。「ブランドオプション」ページで、Analytics IDを登録しておけば、Analyticsのページで動画のアクセス解析が可能。「我々は、YouTubeは世界一大きなオンラインのフォーカスグループだと言っている。パートナーはユーザーに動画を見せるだけでなく、ユーザーの反応を見て、分析することでマーケティングに活用できる」とした。
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インサイトのデータダウンロード機能
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Google Analyticsの利用
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● 動画再生ページで使える“裏技”を紹介
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特殊タグによる動画のコントロール
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徳生氏は、YouTubeの動画再生画面をコントロールできる「特殊タグ」を紹介した。動画をアップロードする際にタグを登録するが、指定のタグを入れることで、動画のアスペクト比などを変更できる。
例えば、アスペクト比が4:3の動画を16:9にトリミングできるタグ「yt:crop=16:9」や、逆に16:9から4:3に変更できるタグ「yt:stretch=4:3」などがある。なお、自動でトリミングしたり、引き延ばすため、動画が不自然に見えることもある。
さらに、デフォルトでHQ(高画質)動画を再生できるタグ「yt:quality=high」や、デフォルトで字幕ONで動画を再生できるタグ「yt:cc=on」、4:3の動画で表示される左右の黒いバーを任意のカラーに変更できるタグ「yt:bgcolor=#000000」もある。
このほか、チャンネルページの新しいデザイン「Channel 2.0 Beta」を紹介した。現在は、チャンネルページで見たい動画を選ぶと再生ページへ移動するが、「Channel 2.0 Beta」では、チャンネルページ内で動画を連続再生できる。また、チャンネルのデザイン編集画面がAjaxベースになり、公開ページを見ながら直感的に操作できるようになった。
「Channel 2.0 Beta」を使用したい場合は、YouTubeの言語設定を「English (US) 」にして、チャンネル情報の編集ページにある「Try our new BETA channels!」を選択する。
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特殊タグの利用例
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Channel 2.0 Betaのデザイン
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Channel 2.0 Betaへの変更画面
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Channel 2.0 Betaの編集画面
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関連情報
■URL
YouTube
http://www.youtube.com/
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