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セレブを悪用するオンライン犯罪が急増、エフセキュアが警告


 エフセキュアは1日、最新の映画クリップやプロモーションビデオ、セレブなど有名人のゴシップを装ったメールなどによって感染するマルウェアが急増しているとして、注意を喚起した。

 エフセキュアによると、セレブが差出人であることを装ったり、セレブのゴシップを伝える表題で興味を引きつけるメールが2008年から特に増加。これらのメールのほとんどは英語で、大部分はネット犯罪者によるボットネット拡大を図るもの。現在、発見されているウイルスメールでは、ブランジェリーナ(ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリー夫妻)、ブリトニー・スピアーズ、ジェシカ・アルバ、ジェニファー・ロペス、パリス・ヒルトンなどが頻繁に利用されているという。

 また、犯罪者はセレブのWebサイトにも侵入し、ポップアップメッセージなどを表示させて偽のWebサイトに誘い込み、サイトを閲覧したユーザーのPCにウイルスなどを感染させているという。犯罪者はユーザーが強い関心を集める時事ネタに着目し、世界中のPCを感染させるために偽のWebサイトやスパムを大量に作り続けていると警告している。

 エフセキュアでは、セレブのWebサイトだけが狙われているわけではなく、信頼性の高いWebサイトや有名企業もハッキングを受け、オンライン犯罪の新たな被害者が増加していると指摘する。最近の例では、PlayStationの米国サイトが改ざんされた例や、Twitterで「友人」を偽るメッセージなどがあり、永久的に安全で信頼できるサイトは存在しないと警告。ユーザーのオンラインでの安全を保つために、プログラムやWebブラウザなどすべてのアプリケーションやシステムを常にアップデートすること、最新のパッチを当てること、有効なセキュリティソフトを使用することを呼びかけている。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.f-secure.co.jp/news/200906011/

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( 三柳英樹 )
2009/06/01 17:12

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