米Googleは2日、ローカルビジネス向けのアクセス解析機能を提供開始したと発表した。当面、米国限定で提供される。
Googleは現在、ローカルビジネスに関する情報を登録できる「ローカルビジネスセンター」を、日本を含む36カ国で提供している。地域の店舗がデータをアップロードすることによって、GoogleやGoogle Maps上での露出を増やすことができ、ひいては顧客を増やすのに貢献できると考えられている。
今回提供を開始したのは、Google上で地元店舗に関連して行われる種々の検索データをアクセス解析し、グラフでわかりやすく表示するためのダッシュボード機能だ。Google.comやGoogle Mapsで自分の店舗に関する検索が行われた回数、ユーザーが実際に店舗のWebサイトにアクセスしたり、Google Maps上でルート検索した回数などを見ることができる。
さらに、検索に使われたキーワードを表示したり、ルート検索を行ったユーザーの出発地の郵便番号も確認できる。これらのデータは匿名化されており、店舗側でGoogleユーザーの個人情報を得ることはできないようになっている。
こうしたデータは、広告キャンペーンの効果測定はもちろん、事業計画などにも役立つとされている。例えば、ある特定の地域からのルート検索が多いことが判明すれば、その地域に新たに出店する計画を立案できるかもしれない。また、レストランなどでは、検索キーワードを調べることによって顧客が求めているメニューの種類を知ることができ、新メニューを考えるためのヒントにもなるだろう。
このダッシュボード機能は、現時点では過去30日以内のデータが表示されている。今後は日々の最新データが表示されるようにするとしている。
関連情報
■URL
Google Local Business Center
http://www.google.com/lbc
ニュースリリース(英文)
http://www.google.com/intl/en/press/annc/20090602_dashboard.html
Google LatLong公式ブログの該当記事(英文)
http://google-latlong.blogspot.com/2009/06/bringing-power-of-googles-data-to-local_02.html
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・ Googleローカルに店舗の詳細追加、オーナーが情報を登録できるサービスも(2005/11/17)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2009/06/03 12:11
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