マイクロブログサービスのTwitterは6日、なりすまし問題の対策を行う計画を初めて明らかにした。
Twitterで有名人になりすまし、書き込みを行う行為は以前から問題になっていた。特に今回は、米メジャーリーグ・セントルイスカージナルスの監督であるトニー・ラ・ルーサ氏が被害に遭い、Twitterを相手取って訴訟を起こしたことが大きく報道されていた。
この訴訟に関連して、Twitterは和解に応じたと報じられていたが、6日になって同社公式ブログ上でこれを否定。Twitterは「和解に応じておらず、和解に応じる計画も、和解金を支払うこともしない」としている。
その一方で、これが「Twitterのユーザーエクスペリエンスを改善する機会だと認識」しているとコメント。夏ごろにベリファイドアカウント(認証済みアカウント)のベータプレビュー版実験を開始することを明らかにした。この特別なアカウントは、そのアカウントが確かに本人のものであると認証するものであり、特別なアイコンが表示される。
実験では、当局者や公的機関、有名アーティストやアスリート、その他なりすましの被害に遭うリスクのある個人が対象となる。Twitterのリソースの少なさもあり、当面は限定人数でのテストとなり、ビジネスで用いられることはないとしている。しかしながら、この分野に同社が期待していることも明らかにした。同社は以前から収益化の方法を模索していることでも知られている。
その一方で、この特別なアカウントでなければ偽物だというわけでもない。なりすましはごく一部だとTwitterは指摘する。そのため、当人の公式WebサイトからTwitterアカウントへのリンクが張られているかどうかを確認することによって、その真偽を確かめることができると説明している。
関連情報
■URL
Twitter公式ブログの該当記事(英文)
http://blog.twitter.com/2009/06/not-playing-ball.html
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2009/06/08 12:02
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