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画像からいきなりOffice文書が作れるスキャナーアプリ「Office Lens」

画像からいきなりOffice文書が作れるスキャナーアプリ「Office Lens」 Officeアプリ使いなら入れておきたい「Office Lens」
Officeアプリ使いなら入れておきたい「Office Lens」
アプリ名Office Lens
提供元Microsoft
登録不要(Officeアプリへの出力はOneDriveへのサインインが必要)
URLhttps://play.google.com/store/apps/details?id=com.microsoft.office.officelens(Google Play)
https://itunes.apple.com/jp/app/office-lens/id975925059(App Store)
https://www.microsoft.com/ja-jp/store/p/office-lens/9wzdncrfj3t8(Windowsストア)

 スマートフォン向けのスキャナーアプリはたくさんありますが、「Word」「Excel」「PowerPoint」といったOfficeスイートのアプリを頻繁に使う方や、取り込んだデータを文書内ですぐ活用したい方にお勧めなのが「Office Lens」です。

台形補正機能が強力、Office文書にすぐ変換、テキスト化して検索や読み上げも

 Office Lensは、書類、名刺、レシート、黒板、ホワイトボードなどが簡単に取り込めるシンプルかつ強力な台形補正機能を持つスキャナーアプリです。Android/iOSと、Windows 10/10 Mobile/Phone 8.1/8向けに提供されています。

 アプリには、「名刺」「写真」「ドキュメント」「ホワイトボード」の4つのモードがあります。「名刺」「ドキュメント」「ホワイトボード」のいずれも、エッジの検出スピードは速く、かなり斜めから撮った画像を真っ直ぐに台形補正する機能などが強力です。色調は選んだモードに応じて最適化されるため、特に補正機能はありません。かなり自然で無理のない補正なので、気にせず進めてしまっていいでしょう。万が一、輪郭の検出がおかしくても、後から手動で変更できるので安心。ただ、角が拡大表示されないので、手の大きな方は微調整で手間取る可能性はありそうです。

画像からいきなりOffice文書が作れるスキャナーアプリ「Office Lens」 かなり斜めから撮影してもこの通り
かなり斜めから撮影してもこの通り
画像からいきなりOffice文書が作れるスキャナーアプリ「Office Lens」 エッジの調整もできます
エッジの調整もできます

 ちなみに、「写真」のモードで紙焼きの写真を取り込んでも、エッジは検出されません。古い写真をきれいに取り込むためのモードではないので、ご注意ください。撮影した写真からすぐにテキストデータを抽出する目的で使用する、と考えるといいでしょう。

 画像の取り込みを完了すると、エクスポート先として、OneNote、OneDrive、Word、PowerPoint、Outlook、PDF、メール、フォトライブラリ(ギャラリー)などが選べます。特にドキュメント形式を選択すると、自動的にOneDriveの専用フォルダーに保存されます(ただし、初回に限りMicrosoftアカウントでのサインインを求められます)。名刺のデータはOneNoteの連絡先として保存されます。

画像からいきなりOffice文書が作れるスキャナーアプリ「Office Lens」 取り込んだ画像のエクスポート先が選べます。Office関連ならOneDriveへのサインインが必要です
取り込んだ画像のエクスポート先が選べます。Office関連ならOneDriveへのサインインが必要です

 保存されたドキュメントには、画像のほかにOCR機能でテキスト化された文字列が付加され、そのままハイライトを付けたり、追記、削除、コピー&ペーストといった編集や、文字の検索ができるようになります。

 また、iOS版では、画像をテキスト化して音声で読み上げる「イマーシブリーダー」の機能も使えます。イマーシブリーダーでは、テキストが読みやすく成形され、そこからさらに簡単にテキストをコピーできるところも魅力。画像からテキストを抽出する目的にも使えそうです。

画像からいきなりOffice文書が作れるスキャナーアプリ「Office Lens」 PCの画面も画像として取り込めます
PCの画面も画像として取り込めます
画像からいきなりOffice文書が作れるスキャナーアプリ「Office Lens」 PCの画面をWord文書に変換した例
PCの画面をWord文書に変換した例
画像からいきなりOffice文書が作れるスキャナーアプリ「Office Lens」 読み上げ機能のイマーシブリーダーを使うと、テキストが見やすく成形され、スピード調整も可能な音声読み上げに対応します
読み上げ機能のイマーシブリーダーを使うと、テキストが見やすく成形され、スピード調整も可能な音声読み上げに対応します
画像からいきなりOffice文書が作れるスキャナーアプリ「Office Lens」 イマーシブリーダーを使うと、テキストのコピー&ペーストが楽になるメリットもあります!
イマーシブリーダーを使うと、テキストのコピー&ペーストが楽になるメリットもあります!

 取り込み対象の画像によっては、エクスポート直後のドキュメントは、あまり見栄えのいいものにはなりません。しかし、そのままOfficeアプリで編集できますし、もちろんOneDriveを経由してPCにも読み込めるので、資料からのドキュメント作成がスムーズになることは間違いありません。

 また、ギャラリーから、撮影済みの画像を選択し、そこから取り込むこともできるので、急いでいるときはとりあえず撮影しておき、移動中などの空いた時間に作業をしてもいいでしょう。

画像からいきなりOffice文書が作れるスキャナーアプリ「Office Lens」 撮影済みの画像も「インポート」から取り込めます
撮影済みの画像も「インポート」から取り込めます

仕事に、セミナーに

 強力な画像補正機能とシンプルな操作、そしてダイレクトにOffice文書が作成できるのが「Office Lens」の特徴です。シャッター音が消せない点は残念ですが、掲示板に張り出されたお知らせをパッと撮ってシェアしたり、講義中の黒板やホワイトボードの記録したり。さらに配布された紙の資料を素早くデジタルデータ化して編集してもいいし、名刺や領収書を撮影しておいて紛失を防いだりなど、出番は多そう。特にOfficeアプリを日々扱う方なら、入れておくと役立つでしょう。

画像からいきなりOffice文書が作れるスキャナーアプリ「Office Lens」 「Office Lens」を使えば、さまざまな形式で活用できます
「Office Lens」を使えば、さまざまな形式で活用できます

すずまり

プログラマからISPの営業企画、ウェブデザイナーを経て、現在はIT系から家電関連まで、 全身を駆使してレポートする雑食性のフリーライターに。主な著書に「Facebook仕事便利帳」「iPhone 4 仕事便利帳」(ソフトバンククリエイティブ)など。 睡眠改善インストラクター、睡眠環境診断士(初級)。