初心者から上級者まで! 軽快なテキストエディタ「TeraPad」


こんなところが便利!

 「TeraPad」は、一般にテキストエディタに求められる基本的な基本を網羅しており、かつ動作が軽快なのが特長。マクロも多数公開されているため、別途公開されている無料プラグインなどによる機能拡張も可能。初心者から上級者まで利用できる、無料テキストエディタの定番だ。


■TeraPad
  作者:寺尾 進氏
  動作OS:Windows Vista/XP/2000/NT4/Me/98/95
  http://www5f.biglobe.ne.jp/~t-susumu/



わかりやすく動作は軽快、上級者向けの機能も

 初心者ではテキストエディタ、という言葉すら知らない方が少なくない。Webとメールだけの用途では、Windows標準のメモ帳だけでもあまり不自由がないかもしれない。

 しかし、レポートや論文作成、あるいは仕事でテキスト編集をひんぱんに行うようになると、メモ帳よりももっと効率的に編集できるソフトが必要になってくる。また、プログラミングでは、テキストエディタは必須環境のひとつとなる。

 今回ご紹介するテキストエディタ「TeraPad」は、わかりやすい使い勝手でメモ帳の次に選ぶテキストエディタとしても万人に優しく、上級者となった時のヘビーユースにも応えられるソフトだ。

起動時の「TeraPad」

 「TeraPad」は、無料ながら漢字コードの自動認識、64~10000回の範囲で設定可能なやり直し機能、行番号や桁ルーラーの表示、画面分割、検索/置換、オートインデント、外部プログラムの起動、矩形選択、空白や改行コードなどの表示、デフォルトフォルダの指定や色分け表示、印刷、起動時にIMEを自動的にONにするなど、テキストエディタに求める基本的な機能を網羅しているのが特徴だ。

 レジストリは使わないので、ダウンロードしたファイルを任意のフォルダに解凍するだけですぐ利用できる。このため、USBメモリなどに入れても起動できるというメリットも備えている。マクロも多数公開されているため、機能拡張も可能。「文字列カウント For TeraPad」を使えば、文字数もカウントできる。

 編集モードとして、HTML、Perl、Ruby、C/C++、VB、Delphiなどにも対応しており、プログラミングにも役立つ。コマンドラインパラメータで細かい動作設定が制御できるなど、上級者も意識した仕様が盛り込まれている。

 起動時はフォントもやや大きく、行間も調整されていないが、[表示]→[オプション]で設定できる、各種項目で文字サイズ、文字間隔、行間、色、やり直し回数などを調整すれば、好みの環境で作業できるようになる。シンプルでどこでも起動でき、軽快なテキストエディタを探している方にお勧めだ。

編集モードは簡単に選択できる使用例
選択中も文字も簡単に変換上下の画面分割表示に対応
オプションの基本設定ウィンドウの表示設定など
マークの表示やフォントの設定はあらかじめやっておきたいよく使うフォルダ設定しておくと便利な「デフォルトフォルダ」

関連情報

2009/10/14 11:00


すずまり
大学卒業後、システム開発会社→ISPの営業企画→フリーのWebデザイナー→フリーのライター、とどんどん脱線。オンラインサービスからソフトウェア、ハードウェアまでIT関連のレビューを中心に活動中。趣味は写真。キックボクシングのリングサイド撮影が講じて、現在は目黒の某ジムの練習生に。現在の目標はミドルキックの上達とくびれの復活。