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「でんでんコンバーター」でEPUB出力→AmazonでPOD紙書籍として出版できるようにするテストサービス

 EPUB作成サービス「でんでんコンバーター」で作成したEPUBファイルから、POD(プリントオンデマンド)出版用のPDFファイルを作成できるサービス「でんでん2POD出版(β)」を、株式会社インプレスR&Dが20日に提供開始した。誰でも参加できるベータテストとして、12月末まで提供する。参加者は、作成したPOD出版用のファイルを使って、インプレスR&Dが運営する「著者向けPOD出版サービス」を利用してAmazon.co.jpで実際にPOD書籍として販売できる。

 でんでんコンバーターは、高瀬拓史氏が運営するウェブサービスで、セルフパブリッシング利用者にとってなくてはならない定番のEPUB作成サービスだという。テキストファイルと画像ファイルをでんでんコンバーターにアップロードするだけで、電子書籍の標準フォーマットである「EPUB 3」のファイルに変換して出力される。

 今回、インプレスR&Dが公開したでんでん2POD出版(β)では、でんでんコンバーターで作成したEPUBファイルを元に、「商業出版クオリティのPOD出版用ファイルを作成できる」としている。なお、作成できるPOD出版用のファイルは四六判(縦188mm×横128mm)の縦組書籍用のもので、他の判型や横組書籍には現時点では対応していない。ベータテストの終了後、2019年以降に開始予定の正式サービスは、著者向けPOD出版サービスのオプションサービスとして提供することを予定している。

 インプレスR&Dの著者向けPOD出版サービスは、印刷可能なPDFファイルを用意すれば誰でも、Amazon.co.jpのPODサービスを活用して紙の書籍を出版できるようにする支援サービスだ。書籍の登録料はかからず、実際にAmazon.co.jpで書籍が売れた際に、販売手数料と印刷ページ数に応じた印刷費を販売価格から差し引いた額が著者に支払われる仕組み。