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Windows版「ESET」製品に最新版、在宅勤務時のセキュリティ対策向けに機能を強化

情報漏えいを防ぐ「セキュアーブラウザー」などをアップデート

 キヤノンマーケティングジャパン株式会社は、個人向けセキュリティ製品「ESET セキュリティソフトウェアシリーズ」のWindows版最新バージョン「V14」の提供を11月5日に開始した。

 同バージョンでは、従来搭載している「セキュアーブラウザー」「Password Manager」「ホームネットワーク保護」の各機能のアップデートを行った。コロナ禍における外出自粛で利用機会が増加するオンラインサービスや、在宅勤務で利用の増える自宅ネットワークにおけるセキュリティ対策を強化しているのが特徴だ。

 同シリーズのWindows版の個人向けセキュリティ製品では、アンチウイルスやランサムウェア対策機能を備えたスタンダード製品の「ESET インターネットセキュリティ」や、同製品に他社製アプリのトラブルにも対応するサポートサービスを加えた「ESET インターネットセキュリティ まるごと安心パック」、「ESET インターネットセキュリティ」にパスワード管理、データ暗号化機能を加えた最上位製品「ESET スマートセキュリティ プレミアム」をラインアップする。

 販売価格(税別)は、「ESET インターネットセキュリティ」の1台1年版が4500円、「ESET インターネットセキュリティ まるごと安心パック」の1台1年版が7500円、「ESET スマートセキュリティ プレミアム」の1台1年版が6800円など。

「セキュアーブラウザー」の機能が標準化

 金融系ウェブサイトなどでの情報漏えい防ぐ「セキュアーブラウザー」は、ウェブブラウザーのアドオンを無効化し、入力データを暗号化する機能を備えている。従来は、あらかじめ設定された既定のウェブブラウザーをセキュアブラウザーとして起動していたが、最新バージョンでは起動するウェブブラウザーや接続するウェブサイトの種類によらず、自動的に同機能が有効になる。また、アドオンの制御もセキュリティレベルに応じて4段階で調整可能となった。

「セキュアーブラウザー」が汎用的に利用できるようになった

パスワードリスト型攻撃を未然に防ぐ「パスワード漏洩チェック機能」

 パスワード管理ツール「Password Manager」では、パスワードの生成や強度・重複チェックなどの基本機能に加えて、「パスワード漏洩チェック機能」を新たに搭載した。100億件以上の既知の漏えいデータと照合し、合致するパスワードがある場合はユーザーに通知する。

 サイバー犯罪者が不正に入手したパスワードのリストを悪用し、複数のウェブサービスなどへ侵入を試みる「パスワードリスト型攻撃」の被害を未然に防ぐことができるとしている。

パスワード管理ツール「Password Manager」。複雑なパスワードを設定することで、パスワードリスト型攻撃の被害を未然に防ぐ

接続機器の検出精度を向上させた「ホームネットワーク保護」

 ホームネットワークの安全性を確認できる「ホームネットワーク保護」機能では、ホームルーターに接続される機器の検出精度を向上させた。機種やベンダー情報、OS情報なども取得できるようになり、不審な機器が接続されていないか確認しやすくなった。

 また、ホームルーターや接続機器に不要なサービスが動作していたり、不適切なパスワードが設定されていたりするなど、脆弱性を発見した場合にはその対策方法も通知するようになった。

「ホームネットワーク保護」では接続機器の検出精度が向上した

 このほか、「ESET インターネットセキュリティ まるごと安心パック」では、サポート対象として、リモートワークなどで活用されるようになった、オンラインコミュニケーションツール「Zoom」「Microsoft Teams」「Google Meet」などが新たに加わった。