KDDI、メタバースやNFTを身近にする新サービス「αU（アルファユー）」始動

　KDDI株式会社は3月7日、メタバース・Web3サービス「αU （アルファユー）」の始動を発表した。「αU metaverse」などのAndroid/iOSアプリで、メタバースやNFTアートのマーケットプレイス、バーチャルライブなど、5つのサービスを展開する。

　同社では、これまでも都市連動型メタバースの「バーチャル渋谷」「デジタルツイン渋谷」などの取り組みを行ってきた。αUでは、これまでの皆が「体験する場所」から、「発信する場所」へと発展する、としている。

　提供を開始したサービスは、メタバースでエンタメやコミュニケーションを楽しめる「αU metaverse」、360°自由視点の高精細な音楽ライブを楽しめる「αU live」、NFTマーケットプレイスの「αU market」、暗号資産を管理できる「αU wallet」、実店舗と連動したショッピングサービス「αU place」の5つ。今後も「αU」を冠したサービスは拡大予定だという。

αU metaverse：メタバース

　「αU metaverse」アプリをインストールすることで、無料で利用可能。アバターを作成してユーザー間で音声によるコミュニケーションが可能なほか、音楽ライブ、有名人のトークライブ、クリエイターによる展覧会などを開催し、その後にコミュニケーションを行うこともできる。

　ユーザーは、自分の部屋である「マイルーム」にほかのユーザーを紹介するかたちでトークライブや展示会を行うこともでき、誰もが自由にクリエイターになれるとしている。

αU live：ライブ体験サービス

　360°自由視点でパフォーマンスを視聴できるライブ体験サービス。スマートフォンまたはPCのウェブブラウザーから視聴可能で、2023年夏ごろに正式提供を予定。クラウド上で映像を処理することによりスマートフォンでも高精細の映像を楽しむことができ、リアルのライブに近い体験ができるとしている。

αU market：NFTマーケットプレイス

　NFTアートのマーケットプレイスで、クレジットカードやauかんたん決済に対応。ほかのマーケットプレイスとの互換性があるNFTネットワーク「Polygonブロックチェーン」に対応する。

　利用はαU marketのウェブページから。有名ファッションデザイナーや、著名なNFTアーティストによる作品が限定で登場する予定としており、同時にau Design project発のNFTストア「αU dotadp」を開始。第1弾として、au Design project 20周年を記念した作品や、アーティストの雪下まゆ氏、ヨシフクホノカ氏、バウエルジゼル愛華氏の作品を販売している。

αU wallet：NFT作品管理・暗号資産取引

　αU marketで購入したNFT作品のほか、Polygonブロックチェーンに対応したマーケットプレイスで購入したNFT作品を管理できる。また、暗号資産「Polygon（MATIC）」の送金・入金も可能。Android/iOSアプリ「αU wallet」で利用する。

αU place：VR/ARショッピングサービス

　2023年夏ごろに提供予定の「αU Place」アプリから利用できるショッピングサービス。店舗を見渡して商品を探したり、家族や友人と一緒に買い物ができるリアル店舗のよさと、いつでも買い物ができるECのよさを組み合わせたサービスだとしている。

　出店する店舗の外観および内観をバーチャル空間に再現。リアル店舗では、スマートフォンをかざすことでARにより商品情報を表示できるという

3月8日から無料のリアルイベント「αU spring week 2023」開催

　あわせて、以上のサービスを全て体験できる無料のリアルイベント「αU spring week 2023」を、3月8日～12日に東京都渋谷区（Hz Shibuyaなど）で開催する。ウェブサイトや公式SNSで順次最新情報を公開予定としている。