ニュース

NECプラットフォームズ、国内初のUPnP IPv6対応。「Aterm WX5400HP」のアップデートにより

コナミデジタルエンタテインメント「eFootball 2024」が対応

 NECプラットフォームズ株式会社は9月7日、Wi-Fi 6対応ルーター「Aterm WX5400HP」のファームウェアアップデートにより、UPnP IPv6に対応したと発表した。アップデートにより新機能「使って快適ネット(UPnP IPv6連携)」が搭載される。同社によれば、国内の家庭向けWi-FiルーターがUPnP IPv6に対応するのは初。

 UPnP(Universal Plug and Play)とは、ネットワーク機器同士を簡単に接続して利用できるようにするため、機器間の認識や設定を自動的に行う仕組み。従来、IPv4の環境では利用されていたが、IPv6においては対応が進まず、普及していなかった。

 IPv6でもUPnPが利用可能になることで、中継サーバーを経由せずにオンライン対戦ゲームでユーザー間の通信が可能になるなどのメリットがある。NECプラットフォームズは、株式会社コナミデジタルエンタテインメントとの共同で研究を進め、CESA(一般社団法人コンピュータエンターテイメント協会)が主催する日本国内最大級のゲーム開発者向け技術交流会「CEDEC」にて、情報発信を行ってきた。また、JAIPA(一般社団法人日本インターネットプロバイダー協会)の「ゲーム・エンタメのネットワーク接続性に関する課題検討ワーキンググループ」においては、コアメンバーとしてUPnP IPv6の普及に向けた活動を主導している。

 UPnP IPv6は、JAIPAの上記ワーキンググループにおいて、UPnP IPv4と区別する目的もあり「ピンホール制御」と呼ばれる。Aterm WX5400HPに搭載された「使って快適ネット(UPnP IPv6連携)」は、UPnP IPv6と連携してQoSによる優先的な通信制御も行われるもので、特徴として、高速・安定性の向上、低遅延、快適なWi-Fi通信、そして、設定の容易さとセキュアな環境の両立が挙げられている。

「使って快適ネット(UPnP IPv6連携)」機能の利用イメージ

 なお、UPnP IPv6を利用するには、ソフトウェアが対応していることも必要。発表時点ではコナミデジタルエンタテインメントの「eFootball 2024」が対応しているという。

[記事追記:9月12日]

 コナミデジタルエンタテインメントによると、eFootball 2024がプレイできるプラットフォームのうち、Windows、Xbox、iOSでは現時点でUPnP IPv6に対応し、PlayStation 5、Androidでは今後順次対応予定。PlayStation 4は対象外だという。