独上院、高速ブロードバンド普及法を可決


 ドイツ連邦参議院(上院)は12日、国内の全地域に50Mbpsの高速ブロードバンド網を普及させるための、周波数帯域に関する改正法を可決した。これにより、2014年までに人口の4分の3にブロードバンドを普及させるという目的達成にめどが立ったといえる。

 これを受け政府では、まず2010年までに1Mbpsの現行のブロードバンドの普及率をほぼ100%にする。また、今回の改正法ではブロードバンド向けの周波数帯域が無料で使えることになり、従来コストを理由にブロードバンド普及をためらっていた地方自治体に対しても効果があるという。

 現時点でのブロードバンド普及率は人口のおよそ6%にあたる500万人にとどまっている。地方ではさらに低く、高い料金がネックとなってデジタルデバイドが生じていることが問題視されていた。法整備がこれでほぼ一段落することから、今後は行政がどのように対応するかが注目される。


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(Gana Hiyoshi)

2009/6/15 14:12