ネット上の消費者意見「信じる」が7割、情報ソース別信頼度調査


 ネットレイティングスは8日、宣伝媒体や情報ソース別の信頼度に関する意識調査の結果を公表した。調査はヨーロッパ、アジア太平洋、南北アメリカ、中東の50カ国、2万5420人のインターネット利用者を対象に、3月19日から4月2日まで行われた。同調査は、2007年4月から年に2回実施している。

 宣伝媒体や情報ソース別の信頼度では、「知人からの推奨」を信頼する人は90%で最も多く、「インターネット上の消費者の意見」と「企業(ブランド)サイト」が70%で続いた。「企業(ブランド)サイト」は、広告主が発信するメディアでは最も信頼度が高かったという。

 4位以下は「ニュース(新聞記事など)」(69%)、「ブランド・スポンサーシップ」(64%)、「テレビ」(62%)、「新聞」(61%)、「雑誌」(59%)、「ラジオ」(55%)などが半数を上回ったほか、「検索結果広告」(41%)や「インターネット動画広告」(37%)は4割前後にとどまる結果となった。

 また、2007年4月と2009年4月に実施した同様の調査の結果を比較したところ、信頼度が最も上昇した宣伝媒体/情報ソースは、テレビ番組の提供やイベントの講演などの「ブランド・スポンサーシップ」で49%から64%へ上昇。次いで「映画上映前の広告」が38%から52%、「知人による推奨」が78%から90%へ増えている。

 なお、「インターネット上の消費者の意見」に対する信頼度が最も高かったのは、ベトナム(81%)、イタリア(80%)、中国とフランス(ともに77%)の順だった。反対に、信頼度が低かったのはアルゼンチン(46%)、フィンランド(50%)など。日本は59%で、調査対象の50カ国中第41位だった。

宣伝媒体/情報ソース別の信頼度(2009年4月)

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(増田 覚)

2009/7/8 18:38