米StopBadwareが設立母体を離れ、非営利組織として独立


StopBadwareのサイト

 マルウェア対策組織の米StopBadwareは25日、設立母体の米Harvard University Berkman Center for Internet & Societyから独立し、非営利組織として機能し始めたと発表した。

 非営利組織として独立するにあたって、資金面での支援を米Google、米PayPal、米Mozillaが行った。本拠地はマサチューセッツ州ケンブリッジに置かれる。

 StopBadwareは、Berkman Centerの一研究プログラムとして始まった。さまざまな組織や個人ボランティアの協力のもとに、ウイルス、スパイウェア、不適切な振る舞いをするソフトウェア(いわゆる“バッドウェア”)に関する情報を集めている。StopBadwareはこれらの情報をもとに、AOL、Real Networks、Sears Holding Corporationなどによるソフトウェアの振る舞いを改善させることに成功してきた。

 また、例えばGoogleはこれらの情報を、マルウェアをインストールするかもしれない危険なWebサイトを警告するための情報として、他の情報源とともに利用している。

 新しい非営利組織の理事には、StopBadwareのプロジェクトリーダーだったJohn Palfrey氏、PayPalのMichael Barrett氏、GoogleのVint Cerf氏、Esther Dyson氏、MozillaのMike Shaver氏、Center for Democracy & TechnologyのAri Schwartz氏が就任。また、エグゼクティブディレクターとしてMaxim Weinstein氏が就任している。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2010/1/26 12:04