「ノートン 360 バージョン 5.0」発売、Facebookウォールのスキャン機能も


メイン画面

 株式会社シマンテックは23日、個人向け総合セキュリティソフトの新製品「ノートン 360 バージョン 5.0」のダウンロード版を発売した。価格は8480円。対応OSはWindows 7/Vista/XP。パッケージ版は25日発売で、店頭小売価格はオープンプライス。

 いずれもライセンス有効期間は1年間。3台のPCまでインストール可能で、2GBのオンラインストレージが利用できる。25GBのオンラインストレージが利用可能な「プレミアエディション」(ダウンロード版8980円)などのラインナップも用意する。

 ノートン 360は、ウイルスやスパイウェアからPCを保護する「PCセキュリティ」、個人情報を保護する「IDプロテクション」、ファイルをオンラインストレージに自動保存する「バックアップ」、PCを最適化する「PCチューンナップ」の4機能で構成される。

 今回のバージョン 5.0では、「ノートン インターネット セキュリティ 2011(NIS)」に搭載されているセキュリティ機能をすべて統合。ユーザーがダウンロードするファイルやウェブサイトの安全性を評価するレピュテーション技術「ノートンインサイト」もサポートする。

 ノートンインサイトは、世界で1億7500万人以上のシマンテック製品ユーザーの中から、任意の協力でPC内のファイル情報を匿名で送信してもらい、ファイルのダウンロード元やデジタル署名の有無、普及率などをもとに、そのファイルの安全性を評価している。

システムの状態画面スキャンの設定画面

Facebookのウォールに投稿されたURLをスキャン

 新機能としては、Facebookのウォールとニュースフィードの悪質なリンクの検出に対応した。スキャンを実行するとブラウザーが起動し、Facebookにログインした後、ウォールやニュースフィードに投稿されたURLが悪質かどうかをチェックする。

 スキャンの対象となるのは、過去24時間以内に投稿されたURLに限られる。スキャンの結果は自らのウォールに投稿できるほか、悪質なURLが見つかった場合には、URLの投稿主である友だちに知らせることも可能だ。

 なお、このスキャン機能はFacebookの「Norton Safe Web」アプリとして動作するため、初回実行時には、アプリがユーザーの基本データにアクセスすることを許可する必要がある。ノートン 360ユーザー以外でも無料で利用できる。同機能はNISでも利用可能となる。

Facebookウォールをスキャンするまでの流れ
Facebookウォールのスキャン結果スキャン後のFacebook上での表示

 このほかの機能強化点としては、検索エンジンの結果ページに出てくるリンク先サイトの安全度を判定するサービス「ノートンセーフウェブ」において、ユーザーをさらに保護するための「ノートンセキュアドバッジ」が導入された。

 ノートンセキュアドバッジは、ベリサインのSSLサーバー証明書を使用している企業や、ベリサイントラストシールが付いているウェブサイトについて、検索結果ページで見分けられるようになっている。

 セキュリティ以外の機能としては、自動バックアップとPCチューンナップのパフォーマンスを改善。PCチューンナップでは、主要なシステム設定を調整してメモリーを開放する「レジストリクリンアップ」も導入した。


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(増田 覚)

2011/2/23 16:31