Google「+1」ボタンで、「Google+」の友人とコンテンツ共有が可能に

「いいね!」に似てユーザーにもメリット


 米Googleは24日、Googleの「+1」ボタンで友人とコンテンツを共有できるようにしたと発表した。これまで多くのユーザーが、「+1」ボタンをクリックする意味を見いだせずにいたため、この新機能は大きな意味を持ちそうだ。

 新機能では、ソーシャルネットワーク「Google+」の選択したサークルでコンテンツを共有できるようになる。「+1」ボタンをクリックすると、あらかじめウェブサイトが決めた内容に応じて、コンテンツへのリンク、画像、コンテンツの概要がポップアップし、そこにコメントを書き込んでから、選択したサークルに投稿できる。ウェブサイトにとっても、コンテンツをソーシャルに拡散しやすくなるメリットがある。

「+1」ボタンをクリックすると表示されるポップアップの例(Google公式ブログより画像転載)

 また、ウェブサイト側で簡単なコードを加えることによって、「+1」ボタンをクリックしたユーザーの写真と、その人数を表示することが可能だ。これによって、次の訪問者に対してコンテンツに魅力があることをアピールできるようになる。

「+1」ボタンをクリックしたユーザーの写真の表示例(Google Webmaster Central公式ブログより画像転載)

 Googleによる「+1」ボタンは、意味のあるコンテンツをユーザーの協力により見つけやすくするために登場した。しかし、Googleの検索アルゴリズムを向上させること以外に、ユーザー側にメリットはなかった。これに対して、Facebookの「いいね!」ボタンは、友人とコンテンツを共有するという大きなインセンティブが存在した。

 今回の「+1」ボタンの改良により、Facebookと同様の機能を提供できるだけでなく、同時に、すでに強力なGoogleのアルゴリズムを効果的に改良できる道が開かれることになる。

 この新機能は、数日中にGoogleの全ユーザーに対して公開される予定だ。ウェブサイト運営者がテストしたい場合は、プラットフォームプレビューグループからテストに参加することが可能だ。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2011/8/25 11:34