Google Chromeをリモートデスクトップソフトにするアプリが正式版に


 米Googleは29日、約1年間にわたってベータ版として提供してきた「Chrome リモート デスクトップ」を正式版に移行したと発表した。Google Chromeの拡張機能として提供するアプリで、「Chrome ウェブストア」からインストールできる。これを使用しているPC同士で、Google Chromeブラウザーを介してリモートアクセスが行えるようになる。

 まず、「リモート サポート(Remote Assistance)」機能では、共有セッションごとに生成される12けたのアクセスコードを相手に伝えることで、ウェブを介して自分のPCのスクリーンを相手と共有できる。例えば、離れた家族や知人にPC操作の手助けを受ける際などに活用できるという。同機能は、Windows、Mac、Linuxに提供される。

 また、「マイ パソコン(My Computers)」機能では、6けた以上のPINを設定してリモート接続を有効にすることで、 他のデバイスのGoogle ChromeブラウザーやChromebookから自分のPC(Windows Vista以降またはMac OS X 10.6以上)のデスクトップにリモートアクセス可能な状態にしておける。同一のGoogle アカウントを使用し、リモート接続が有効になっているすべてのPCにアクセス可能だ。

 正式版への移行に伴い、新機能が追加された。Windows環境では、音声のリアルタイムフィードが可能になり、例えば自宅のPCに保存しているMP3データをリモートで再生したい場合などに便利だという。また、リモートアクセスしているPCとの間でコピー&ペーストが可能になったとしている。


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(永沢 茂)

2012/10/31 19:23