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昭文社「山と高原地図」をAndroid版アプリ化、全59点ラインナップ

 株式会社マップル・オンは12日、株式会社昭文社が発行する「山と高原地図」のAndroidアプリの提供を開始した。まずは「高尾・陣馬」「丹沢」「六甲・摩耶」など34エリアを発売。3月中旬に「槍ヶ岳・穂高岳」「八ヶ岳」など25エリアを追加し、紙版で提供されている全59点をラインナップする予定。

 Android OS 2.3/4.0以上に対応しており、基本アプリは無料、地図が1エリア450円。現在、「高尾山」を無料でダウンロード提供中だ。

 山と高原地図は、谷や尾根、等高線、登山道、登山ルート、コースタイムなどを掲載した登山者向け地図のシリーズ。全59点のラインナップで、全国の名山約1500カ所を網羅しているという。

 アプリ版では、GPSを使って地図上に現在地を表示したり、歩いたルートを記録することが可能だ。地図データは購入時にダウンロードしてAndroid端末内に格納する方式のため、携帯電話の電波が通じない山の中でも利用でき、通信圏外でもGPSは使えるとしている。

最拡大表示の例(谷川岳)
現在地アイコンと記録ルート表示

 さらに記録したルートをメールで送信し、昭文社のPC用地図ソフト「スーパーマップル・デジタル」で登山記録を管理したり、「ヤマレコ」などのコミュニティサイトに投稿して登山記録を共有することも可能。コミュニティサイトからダウンロードしたルートを表示しながら歩けば、道迷い防止にも有効だとしている。

PC用地図ソフト「スーパーマップル・デジタル」での登山記録管理

 山と高原地図のスマートフォンアプリは、iPhone版がすでに2012年4月より提供されていた。iPhone版についても、2月中旬ごろより順次、2013年度地図を販売するという。

(永沢 茂)