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西武ドームで「Lions Wi-Fi」開始、ネット接続やYouTube、選手名鑑など提供

「Lions Wi-Fi」ロゴ

 株式会社西武ライオンズおよび西武鉄道株式会社など5社は26日、埼玉西武ライオンズのホームスタジアムである西武ドーム(埼玉県所沢市)への「スタジアムWi-Fiソリューション」導入を発表した。29日のプロ野球公式戦開幕に合わせ、同ソリューションを活用した観客向けサービス「Lions Wi-Fi」を開始する。

 スタジアムWi-Fiソリューションとは、スタジアムやアリーナでの利用に最適化したWi-Fiソリューション。専用設計の狭ビーム幅指向性アンテナにより、1つ1つの無線LANアクセスポイントがカバーするエリアを小さくすることで設置密度を上げ、数万人規模の観客が密集する環境でも快適な通信容量とカバレッジを確保するという。

 利用が急増するスマートフォン/タブレット端末の3G/4GトラフィックのWi-Fiへのオフロードを円滑に進めるとともに、Lions Wi-Fiで観客向けサービス/コンテンツを提供することで、スタジアムの価値や集客力、収益の向上を図る。

スタジアムWi-Fiソリューション

 Lions Wi-Fiで提供予定のサービス/コンテンツは、無料インターネット接続(1回90分/1日3回)、ライオンズの選手名鑑、「Lions@YouTube」の動画、リアルタイム対戦データ、ライオンズの試合日程カレンダー、ベースボールクイズ、ライオンズ公式サイトなど。さらに今後、外部ゲーム連携、スタンプ、位置情報サービス、チケット予約などのサービスメニューの追加や、西武鉄道各駅と連携したサービス展開も検討する。

「Lions Wi-Fi」サービス概要

 スタジアムWi-Fiソリューションはシスコシステムズ合同会社が提供しているソリューション。同社がスタジアムWi-Fiシステムの開発・設計を、株式会社ミライトがスタジアムWi-Fiシステムの設置・運営支援を、NTTブロードバンドプラットフォーム株式会社(NTTBP)がスタジアムWi-Fiサービスの提供・運用をそれぞれ担当する。

 なお、スタジアムWi-FiソリューションではNTTBPが提供する共用型公衆無線LANアクセスポイントを採用しているため、株式会社NTTドコモが提供する「docomo Wi-Fi」の契約者も西武ドームで公衆無線LANサービスを利用できるようになる。

(永沢 茂)