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クラウド活用で河川の氾濫を監視、日本気象協会「サイカメラZERO」

 局地的豪雨や台風による河川の氾濫による被害が相次いでいることを受け、日本気象協会と日本ユニシス株式会社は、クラウドと携帯通信環境で提供する災害監視カメラサービス「サイカメラZERO」の販売を9月から開始した。

サイカメラZEROのサービスイメージ

 アンダーパス(立体交差などで周辺の地面よりも低い道路)や河川にカメラを設置し、画像を5分感覚で取得する。観測状況の画像は、3GまたはWiMAX回線を通じてデータセンターに送信され、PC上で管理できる。水位計や雨量計と連携すれば、設定されたしきい値をもとに災害を予見することも可能。

 機器や回線料金などを含む料金は、3G回線を使う場合は月額1万6800円〜、WiMAX通信を使う場合は月額2万1000円〜。月額料金には機器や保守、データセンター利用費も含まれる。

 日本ユニシスのドライブレコーダーを活用したサービス「無事故プログラム」の技術をもとに開発した。日本気象協会と日本ユニシスが共同で販売し、地方公共団体や企業などを対象に、今後3年間に200団体への導入を目指す。

(増田 覚)