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Dropbox、「Mailbox for Android」と写真ビューアーアプリ「Carousel」公開

「Mailbox for Mac」のベータテストも開始

 米Dropboxは9日、「Mailbox for Android」、写真・動画ビューアーアプリ「Carousel」、「Dropbox for Business」の販売開始などを発表した。

2013年に買収したメール管理アプリ「Mailbox」にAndorid版

 Mailboxは、Dropboxが2013年3月に買収したiOS版メール管理アプリ。増加し続けるメールを自動処理する機能に優れることから大変な人気を集めていた。GmailとiCloudに対応している。

 今回、iOS版に加え、初のAndroid版が公開され、Google Playで無料ダウンロードできるようになった。

 このバージョンには「Auto-Swipe」と呼ばれる新機能が搭載されている。ユーザーのこれまでの行動、例えば「いつも無視しているスレッド」「友人からのメールは仕事終わりまでスヌーズにしておく」「領収書は自動的にリストに保存」などの習慣的行動を学習して、自動処理してくれるということだ。

 さらに9日からMailboxは、Dropboxを使用して設定とAuto-Swipeパターンを同期する。その結果、どの端末、メールアカウントでも同じようにMailboxが使用できるようになるという。

 これに加え、新たに「Mailbox for Mac」のプライベートベータテストを開始した。ウェブサイトから申し込みが可能だ。Dropboxでは「これまでで最も軽く、高速で、楽しいデスクトップメールクライアントを開発する」と説明し、画面のスクリーンショットも公開している。

Dropboxに保存した写真・動画を閲覧・共有できる「Carousel」

 Carouselは、Dropboxに保存した「一生分の」写真・動画を時系列に見たり、共有できるビューアーだ。iOS版とAndroid版があり、それぞれiOS 7.0以上、Android 4.0以上に対応。無料でダウンロード可能できる。Dropboxでは、現時点で英語版のみだが、近日中には日本語版を含む多言語にも対応する予定だと説明している。

 写真や動画はすべてDropboxに保存できることから、端末のストレージ容量に縛られることなく、バックアップも気にする必要がない。

 時系列に昔の写真から現在までを簡単にナビゲートできるように工夫されている。また、友人と共有したい写真はタップしてテキストメッセージを加えて共有できるほか、友人がCarouselユーザーならば、すべての写真を共有することも可能だとしている。共有したくない写真は「Hide Photos」領域に隠しておくことも可能だ。

リニューアルした「Dropbox for Business」提供拡大

 Dropbox for Businessは、2013年11月にリニューアル発表された新しい企業向けサービスだが、今回から誰でも利用できるようになった。このサービスの特徴は、個人用と企業用のDropboxを個別に管理しながらも、同じ端末で同時利用できることだ。また、企業内管理者はリモートワイプやアカウント管理、監査などが容易になる機能を提供する。

 さらに「Project Harmony」と呼ばれる新イニシアティブにより、他のアプリを使用中でもファイルを編集しているユーザーの確認、共同編集ユーザーとのチャット、ファイルコピーの同期をアプリの外で利用できるようにするという。この詳細については今週金曜日に発表するとしている。

 このほか、Dropboxの新人事も発表された。新CFOにSujay Jaswa氏が昇進したほか、元Google米国プレジデントでMotorola MobilityのCEOも務めたDennis Woodside氏を新COOに迎えた。さらに新取締役として元米国国務長官のCondoleezza Rice氏を迎えたことも発表している。

(青木 大我 taiga@scientist.com)