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「Firefox 35」正式版公開、ビデオ通話機能の改善など

 Mozillaは13日、ウェブブラウザー「Firefox」の最新安定版となる「Firefox 35」を公開した。Windows版、Mac版、Linux版がMozillaのサイトからダウンロードできる。既存ユーザーにはアップデートが自動的に適用される。

Firefox 35

 Firefox 35では、HTML5ベースのビデオ通話機能「Firefox Hello」を、より簡単に利用できるように改善。Firefox Helloの「通話を開始」ボタンを押すと、新規にビデオ会議のチャンネルが開かれ、相手を指定するとそのチャンネルのURLが相手に通知される。相手はリンクをクリックするだけで通話に参加でき、アカウントなどをあらかじめ作成する必要もない。

 新機能としては、Firefoxアプリのマーケットストア「Firefox Marketplace」にアクセスするための「アプリ」ボタンが追加された。アプリボタンは、カスタマイズ機能によってメニューバーに追加できる。

 このほか、中間者攻撃を防止する公開鍵ピンニングが実装され、画像のぼかしやモノクロ化といった処理をCSSで行うCSSフィルターへの対応が行われた。Mac版については、Mac OS X 10.6以降でネイティブAPI経由でのH.264のサポートを行った。

 セキュリティ関連では、深刻度が4段階で最も高い“最高”の脆弱性3件を含む、計9件の脆弱性を修正している。

(三柳 英樹)