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VOCALOIDがUnityで使用可能に、ユニティちゃんの歌声ライブラリ無償提供も

 ヤマハ株式会社は26日、ゲームエンジン「Unity」を提供するユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社と合同で取り組んでいる「VOCALOID for Unity」プロジェクトを発表した。

 Unity上でVOCALOIDを利用できるようにするための合同プロジェクト。VOCALOIDの一部機能をUnity向けに開放し、ユーザーが自由に歌声を利用した音楽ゲームやインタラクティブなコンテンツ開発が可能となる。

 12月には、UnityからVOCALOIDの歌声合成エンジンをシームレスに利用できる統合開発環境「VOCALOID SDK for Unity」をヤマハから提供予定。また、別途制作したVOCALOIDのシーケンスデータ(VSQ/VSQX)をベースに、ゲームやコンテンツ内でさまざまな表情の歌声を動的に生成できる。

「VOCALOID SDK for Unity」の概要図

 予定されているシステム構成として、歌声合成エンジンは、プラットフォームごとのネイティブプラグインとして提供。C#のインターフェイスを介して歌声合成エンジンを利用できる。Unityの対応予定バージョンは5.0、対応予定OSはWindows、Mac OS X、iOSとしているが、順次追加予定。

 合成に使用する歌声は、ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンのキャラクター「ユニティちゃん」のオリジナルボイスを共同開発。VOCALOID SDK for Unityにインポートできる歌声ライブラリとして提供予定。また、既存の歌声ライブラリの追加も予定している。

ユニティちゃん

 なお、ユニティちゃんの歌声ライブラリは、制作するコンテンツが「ユニティちゃんライセンス条項」に準拠することを前提として無償提供する。VOCALOID SDK for Unityも同ライセンス条項を参考に、特定の条件下で無償で利用可能となる予定。

 同SDKは、8月26日~28日にパシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催されている「CEDEC 2015」のUnityブースで参考展示する。

(山川 晶之)