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楽天、社員の生活まで一歩踏み込んでサポートする新社屋、朝・昼・夕食すべて無料の「楽天クリムゾンハウス」
(2015/9/14 20:34)
楽天株式会社は14日、同社の新社屋「楽天クリムゾンハウス」(東京都世田谷区)を報道陣に公開した。
東急田園都市線・東急大井町線の「二子玉川駅」に隣接されている複合施設「二子玉川ライズ」内にあり、延床面積は6万3449.51平方メートル。地上30階・地下2階建てのオフィス/ホテル棟のうち、地上2階から27階までが楽天の専有フロアとなる。現在、楽天市場など一部スタッフが移動中だが、9月下旬には引っ越しが完了する見込み。
報道関係者向けお披露目会に登壇した楽天株式会社代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏は、「単なるオフィスの引っ越しではなく、経営のやり方、従業員の働き方に革新的な流れを作りたい」と述べ、「創業者精神をいかにキープするか、それを実現するための仕組み」を取り入れているとした。世界のどこからでもミーティング可能なシステムや、従業員の生活面に一歩踏み込んだ手厚い福利厚生により、従業員が仕事に集中できる環境を構築している。
社屋デザインは、楽天のチーフクリエイティブディレクターを務める佐藤可士和氏と、三木谷氏が議論を重ね、シンプルさと快適性を追求したものになっているという。
「朝会」会場は座席数2000、楽天市場のデザイナーズ家具をそろえた会議室も
ミーティング/セミナー向けの設備として、楽天創業以来毎週1回行われている全社員参加の情報共有ミーティング「朝会」の会場、Eコマースビジネスのノウハウを提供する楽天大学のほか、Wi-Fiやビデオ会議室、スクリーンやモニターを完備した来客用会議室を公開した。
朝会会場は約2000席の座席を用意しており、毎週火曜日朝8時から朝会を実施。ビデオ会議システムで国内外50カ所以上の拠点にライブ中継されるという。また、来客用会議室に配置された机や椅子は、楽天市場で家具を扱う約20店舗から購入。「日本の匠」や「世界の一流品」をテーマに、各店舗が選んだ家具が並ぶ。
朝食・昼食・夕食すべて無料で提供する2つのカフェテリアなど
楽天クリムゾンハウスには、2つの社員食堂(カフェテリア)を設置。朝食(8時~9時)、昼食(11時~14時)、夕食(18時~20時)を無料で提供する。楽天カフェも併設し、食事時間以外でもコーヒーや軽食を提供する。また、ゲストのおもてなしに利用できる「楽天クリムゾンクラブ」を設置。和・洋の懐石料理や鉄板焼き、寿司などを提供する。プロジェクターやビデオ会議システムを備えている。
昇降可能な電導デスクを全社導入した執務エリアや、ボードルーム、レクチャーホールなど
従業員が働く執務エリアでは、昇降可能な電動デスクを全社的に導入。正社員・契約社員問わず利用できるという。各所のオープンスペースには、気軽に打ち合わせできる家具やスタンディングテーブル、壁面ホワイトボードを配置している。
ワークエリアとしてはこのほか、取締役会や経営会議などの重要会議を行う「ボードルーム」(約140席)や、大学スタイルの講義や討論も可能な多目的ホール「レクチャーホール」(約60席)もある。
フィットネス、スパ、クリニック、ヘアサロン、クリーニングなど何でもあり
従業員向けの設備として、ランニングマシンやトレーニング器具、酸素カプセルを設置する「楽天フィットネスクラブ」のほか、マッサージや鍼灸に対応するリラクゼーションスペース、リフレッシュ用のサウナやシャワーを備える。なお、フィットネスクラブやシャワーといった各種設備は有料会員制となっている。
出張者向けにドライクリーニングや洗濯を気軽に頼めるクリーニング施設、カットやカラーリング、ヘッドスパまで対応する完全予約制のヘアサロン、楽天グループで「楽天健保」に加入している従業員を対象としたクリニックもある。従業員向けのコンビニエンスストアでは、店内で焼く手作りパンも取りそろえる。
また、グループレッスンやプライベートレッスンなど、従業員を対象に英語・日本語の語学力強化を図るランゲージセンター、ビジネス書などを中心に約1000タイトルを所蔵する従業員向け図書館、楽天グループ社員の子供を対象とした託児所「楽天ゴールデンキッズ」を設置している。託児所では、英語ネイティブスタッフを置くなどの多様性理解のプログラムを導入するという。
【お詫びと訂正 2015/9/15 13:00】
記事初出時、シャワーの利用は無料と記述しておりましたが、正しくはフィットネスクラブの有料会員向けの設備となります。お詫びして訂正いたします。
【追記 2015/9/17 13:00】
直接雇用ではない派遣社員の福利厚生設備の利用可否について楽天広報部に確認したところ、基本的には、各種福利厚生設備は、直接雇用の従業員(正社員、契約社員、アルバイト)を対象に同条件で提供しているものだという。ただし、フィットネスクラブおよびスパと、楽天健保加入の直接雇用従業員向けとなるクリニックを除き、3食無料のカフェテリアや、一般よりも割安な料金で提供しているヘアサロン、クリーニング、マッサージ・鍼灸は、直接雇用・派遣を問わず、すべて同条件で利用できるとしている。