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ここに至る歴史は? 問題点は? TPP11での著作権保護期間の延長問題を解説したコラムが人気
2018年11月5日 06:00
TPP11発効に伴い、死後70年に延長されることが確定した著作権保護期間。この問題についてのこれまでの歩みとその問題点、および今後について分かりやすくまとめたコラムが注目を集めている。
これは骨董通り法律事務所の福井健策弁護士の手によるもので、2006年以降の歩みを中心に、年表形式でまとめたもの。「すっごく長くなりそうだから著しく短縮」したとのことだが、それでも十分なボリュームで、さらに年表に続く解説では、発効後の保護期間はどうなるか、延長によってどのような問題が起こりうるか、また、今後何ができるかについて、分かりやすくまとめられている。中でも、TPP11発効により過去に保護期間が切れた著作権が復活する可能性の有無や、戦時加算についての考え方など、ネットで多数上がっていた疑問の声への回答が含まれているのはありがたい。今回の著作権保護期間延長問題についていまいち理解できていない人はもちろん、自分では十分に把握しているつもりの人も、あらためて確認のためにチェックしてみてはいかがだろうか。
- 著しく短縮して語る著作権延長問題の歴史と、これからどうなり、何をしていくのか 福井健策(骨董通り法律事務所 For the Arts)
https://www.kottolaw.com/column/181102.html - 青空文庫はどうなる? 「TPP11」12月30日発効で日本の著作権は「死後70年」に変更が確定(やじうまWatch)
https://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/1151002.html