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紙の落ち込みを電子が挽回、2019年の出版市場は前年比で初のプラスに転じる

 全国出版協会・出版科学研究所が発表した、2019年の出版市場は、前年比で調査開始以来初となるプラスに転じたことが明らかになった。

 これは紙と電子の推定販売金額を合計したもので、それによると2019年(1~12月期累計)は、前年比0.2%増の1兆5432億円。紙が4.3%減少したのに対し、電子出版が23.9%増と成長したことでトータルでプラスになったというもので、これは2014年の電子出版統計開始以来初めて。電子出版で最も伸びたのはコミックで、29.5%もの伸びを記録しており、海賊版サイトの閉鎖が1つの要因ではないかと同研究所は分析している。一方で電子雑誌は16.7%減となるなど、必ずしも電子出版のあらゆるジャンルが伸びているわけではないことが分かる。ほかにも詳細なデータが掲載されているので、興味がある人はリンク先のレポート、および掲載元の冊子を参照されたい。