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Billboard Japanがヒットチャートの集計方法を大幅改訂、デジタル未解禁は不利な仕様に

 Billboard Japanが毎週提供しているヒットチャート「Billboard Japan Hot 100」の指標が大幅に改訂され、初週限定で集中的に売るアーティストが不利に、配信などで長期的に売れるアーティストが有利な仕様に改められたことが評判になっている。

 「Billboard Japan Hot 100」は、CDなどパッケージの販売数、ダウンロードサービスの販売実績、ストリーミングサービスや動画配信サービスの再生回数、ルックアップ数(Gracenoteへのアクセス回数)、ラジオ放送回数、楽曲とアーティスト名のツイート数、カラオケ歌唱回数などの指標に独自の係数をかけて算出されているが、これが6月2日公開分以降、係数の調整により、特定の週だけ爆発的なセールスを記録した場合の評価がこれまでより低くなる仕様に改められたとの指摘が挙がっている。これにより、初週限定でCDが集中的に売れるアーティストよりも、長期的に継続して売れていることの価値が上がり、結果的にサブスクを含む配信の指標が、これまで以上に重要視されるようになったことになる。実態に即した改訂ということでユーザーの反応は概ね好意的で、握手券などの特典商法が通用しづらくなるという健全化を評価する声も多い。今なおCD販売にこだわり、デジタルを解禁していないアーティストは、方針の再考を迫られることになりそうだ。