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ノンフィクション書評サイト「HONZ」、13年の歴史に幕。明快な終了理由は「特にありません」

 ノンフィクション書評サイト「HONZ」が7月15日をもって更新を終了した。

 HONZは元マイクロソフトの成毛眞氏が立ち上げた書評サイトで、東日本大震災から間もない2011年7月15日にオープン。小説を除く全ての本を対象に、出版されてから3カ月以内の新刊書に限定しておすすめ本を紹介するというコンセプトで、多くの読者を獲得していた。現編集長の内藤順氏によると、終了の理由に「明快なものは特にありません」とのことで、「こんなサイトがあったら面白いなとシャレのように始まったものが、シャレのように突然終わる。そういった粋な句読点の打ち方を、数年前からメンバーの多くがそれとなくイメージしていたのですが、機が熟し、今回の決断に至った次第です」と振り返っている。公開日と終了日が同じ7月15日であることからも、突発的な閉鎖でないことは明らかで、執筆者はもちろん読者の側も、惜しみつつも閉鎖を受け入れている様子が印象的だ。なお、過去のレビューについては「noteのマガジン機能にアーカイブを残す予定」とのことで、一部についてはすでに閲覧も可能になっている。