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Logitech、マウスの利用に月額料金を支払うサブスクリプション構想を正式に撤回

 Logitechが、マウスの利用に月額料金を支払うサブスクリプション構想を披露するも、数日後にそれを取り下げるという一幕があった。

 事の発端は、米LogitechのCEOに昨年就任したばかりのHanneke Faber氏が、月額料金を支払うことで継続的にアップデートを受けられるサブスクリプション制のマウス「forever mouse」なる構想を、インタビューの中で披露したこと。同氏はこのマウスが「高級腕時計と同じくらい長持ちする、高品質でソフトウェア対応のマウス」であるとする一方、テクノロジーの進化に対応するためのアップデートを行うにはソフトウェアエンジニアを雇わなくてはいけないことから、サブスクリプションの導入が理にかなっているとコメント。この件に対するネットの反応は賛否両論というよりもほぼ否定一色で、それから数日経って、同社の広報担当者が「サブスクリプション型マウスの計画はありません」と、正式に声明を出すに至ったというのがこれまでの流れだ。「マウスのサブスクリプション」というアイデアへの想定以上の反発に、鎮火のために声明を出さざるを得なくなったとみられる。新CEOにとっては、自身と市場との感覚のギャップを、身を持って体験する機会となったかもしれない。