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たいていのメールマガジン発行支援システムでは、あなたのメールマガジンの読者について、読者数以上のデータは提供してくれません。しかし、自分のメールマガジンの購読者について、その特徴や属性、要望を知ることは大変重要です。
なぜならこれらを分析することにより、効果の出るプロモーション文句・メールマガジンの向かうべき方向性といったものが具体的に見えてくるからです。
つまり、これらの要素を分析することは「マーケティングリサーチ」をすることであり、個人でもこの手法は活用して、よりよいメールマガジンに改善していくことが可能なのです。とはいえ、企業でマーケティングリサーチをやれば何百万円もかかる昨今、ほとんどお金をかけられない個人のメールマガジン発行者はどうしたらよいのでしょうか?
インターネットならではの方法ですが、アンケートと電子メールによる意見を大事にすべきだと私は思います。これらの中には多くの改善要素がつまっています。では、この二つについて分けて見ていきましょう。
私が発行している「日本切手の発売速報」は毎年一度冬に定期的にアンケートをとっています。まずは今年の初めに行なったアンケートから見る購読者層をお見せします。
【キッテコム アンケート集計結果/1999年1月31日まとめ】
メルマガ読者数 15,000人
アンケート回答者数 5,405人
(男女比) 男:女=2,299:2,761
(年齢比抜粋) 19-25 1454人 26-30 1307人 31-35 969人 36-40 539人
(都道府県上位) 東京 794人 神奈川 567人 大阪 476人 埼玉 334人
(切手集め意向) 集めている 1,608人 昔集めてた 2,204人 集めてない 684人
では、先ほどご紹介しました、アンケートCGIの提供サービス「ポケット倶楽部 Jr.」の運営者である真田陽一さんにインタビューをお願いしました。
キッテコム:「ポケット倶楽部 Jr.」が行なっている、アンケートをとれるCGIを提供して結果を集計するというサービスは、それ自体で世の中ではビジネスとして成立していると思います。それを無料で提供してくださるのはどうしてでしょうか。
キッテコム:なるほど。これまでにこのサービスのご利用者はどれくらいいらっしゃいましたか? また、それらの中で一番アンケート戻りの多かった方の通数を教えてください。
キッテコム:16,000というのは結構な数字ですね。ところで、このシステムは非常に汎用的に組まれた便利なCGIだと思うのですが、この開発は真田さんご自身が行なったのですか? バグなどのトラブルで苦労されたりしませんでしたか?
キッテコム:少々話題が変わりますが、真田さん自身もメールマガジンを発行していらっしゃいます。真田さんが、自分のメルマガでこのアンケートを利用することで何か参考になったこと、改善に生かしたことなどありましたら教えてください。
キッテコム:真田さんが発行しているいくつかのメールマガジンのうち「女と男の営み」は、アンケートシステムを前提としたコンテンツになっていると思います。このメールマガジンの発行を思い立ったきっかけやエピソードがありましたらお聞かせください。
キッテコム:なるほど。メルマガの双方向性をより一層出すためには不可欠なシステムだったんですね。今日はどうもありがとうございました。
<<上でご紹介したメールマガジン>>
誌名 :女と男の営み
刊行形態:週刊(毎週水曜日)
発行部数:7,966部
配送方法:まぐまぐ
次回はメルマガに広告をとる方法について書きたいと思います。
【追伸】この連載をご覧いただいて、メールマガジンの発行をはじめた方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡をください。また、どのあたりが参考になったのか、またどのような事を知りたいかなどの御意見をいただければ幸いです。今後の連載の参考にさせていただきます。また、これに限らず、メールマガジンの作り方に関してご質問などございましたら、下記のメールアドレス宛に投稿ください。
(99年7月29日)
[Reported by webmaster@kitte.com ]
バックナンバー
第1回:あなたも、電子メールマガジンのオーナーになろう!('99/0527)
第2回:どれが人気!? 電子メールマガジンの発行サービス比較('99/0603)
第3回:人気のある「メールマガジン」を作る秘訣('99/0610)
第4回:長く発行を続けるための作業テクニック(その1)('99/0617)
第5回:長く発行を続けるための作業テクニック(その2)('99/0624)
第6回:「メールマガジン」のインターフェイスを考えよう(その1)('99/0701)
第7回:「メールマガジン」のインターフェイスを考えよう(その2)('99/0708)
第8回:「メールマガジン」のプロモーション(その1)('99/0715)
第9回:「メールマガジン」のプロモーション(その2)('99/0722)
第11回:「メールマガジン」に広告をとるには('99/0805)
第12回(最終回):自分のメディアを持つということ('99/0812)