NTT東日本および西日本は、電話回線を共用しないタイプ2のADSLを含む接続料金の補正申請を行なった。
NTT東西では、一般加入電話を利用するために必要な施設設置負担金(電話加入権)をすでに支払っているユーザーが電話回線を使用しないタイプ2のADSLを利用する場合、支払い相当額を充当できる新料金を申請していた。NTT東西では当初のうち、新料金の導入に20億円のシステム費用が必要であるとしていたが、総務省では「システム導入費用を接続料に転嫁すべきでない」としてこれを不認可。NTT東西では伝送路設備の原価を回線数の総和で割って算定した接続料金を9月10日に再申請していた。
総務省はこの再申請について「算定に利用した原価は、すでに圧縮記帳が行なわれた資産に係る費用が加えられているが、資本報酬分については現実に発生していない費用のため、これを除いた原価に基づくこと」という条件のもと認可を行なった。今回の補正申請は、この条件を満たすために行なわれている。
補正申請された料金は、他のDSLサービスに影響をおよぼさないとされている第1グループのうち営業時間内保守タイプのサービスの場合で、NTT東日本が1,303円から1,290円へ、NTT西日本が1,411円から1,399円へ値下げされた。そのほか24時間保守タイプや第2グループ、電話回線を共有するタイプ1の第2グループについても値下げが行なわれている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(NTT東日本)
http://www.ntt-east.co.jp/release/0310/031029a.html
ニュースリリース(NTT西日本)
http://www.ntt-west.co.jp/news/0310/031029a.html
■関連記事
・ NTT東西、タイプ2のADSLについて料金値下げを再申請(2003/09/10)
( 甲斐祐樹 )
2003/10/29 16:43
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