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「e-発表会パック」のデモンストレーション。左側には司会者などの映像を表示する
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三洋電機は、インターネットを通じてイベントを配信できるサービス「e-発表会パック」の提供を2004年1月5日から開始する。価格は、ライブ配信のみのプランAが50万円、オンデマンド配信のみのプランBが130万円、ライブ・オンデマンドの両方が配信できるプランCが150万円。いずれも2時間以内のコンテンツを配信できるほか、サーバーやPCのレンタルや出張サポートを受けられる。ライブ配信用PCはWindows XP/2000、受信用PCについてはWindows XP/2000/98SEをサポート。ともにInternet Explorer 6.0以上がインストールされている必要がある。
e-発表会パックは、韓国の永山(ヨンサン)情報通信製eラーニング・ツール「GVA(Global Virtual Academy)システム」を利用したネット配信サービス。ライブ配信には「GVA XT Live Class」、オンデマンド配信には「GVA XT LMS」を利用している。動画配信の最低帯域は、上り下り128kbps。40kbps以上のナローバンドでも静止画などの配信が可能だ。ライブ配信は最大10拠点接続まで。オンデマンドでは最大100人までで、1カ月間の利用が可能になっている。なお、ライブ配信時には、PC用カメラやマイクを利用して双方向での質疑応答やメモの共有ができるようになっている。
採用したプロトコルはいわゆるテレビ会議用のものではなく、通常のTCP/IPを利用する。異なる種類の回線を同時に利用することもでき、今回の発表では、固定網のブロードバンド回線のほか、NTTドコモのFOMA回線を拠点間の中継に利用していた。
コンテンツの配信には元データからある程度の編集が必要で、三洋電機スタッフに追加料金なしで編集を依頼することもできる。なお元データとして取り込めるデータは、マイクロソフトのOfficeシリーズをはじめ、MPEG形式の動画やFlashなどのデータ。同社では、「PCの画面に表示されているものなら配信できる」としている。
三洋電機e-コミュニケーショングループ担当課長の堀内 浩氏によれば、e-発表会パックは同社の内定者に対する研修などにも利用されている。2004年で5億円の売り上げを見込むとしている。
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大阪・難波から中継した三洋電機e-コミュニケーショングループ担当課長の堀内 浩氏
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韓国・ソウルの永山情報通信スタッフも参加
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大阪・難波から、梅田、東京、ソウルへ配信。梅田へはFOMA回線を利用した
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Flashなどの動画も配信できる
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関連情報
■URL
三洋電機
http://www.sanyo.co.jp/
・ NTTの地域IP網を利用したIPテレビ会議多地点接続サービス(2003/10/14)
・ @nifty、法人向けの低料金テレビ会議サービス「EyeballMeeting」(2003/09/02)
・ NTT-ME、画像データを共有できるテレビ会議端末。FOMAにも対応(2003/08/05)
( 鷹木 創 )
2003/12/24 17:16
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