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SoftEtherのWebサイト。登氏の個人的見解などが掲載されている
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筑波大学情報学類の学生である登大遊氏は24日、仮想ネットワーク構築・通信ソフトウェア「SoftEther」ベータ版のダウンロード提供を一時中断したと発表した。
登氏は、情報処理振興事業協会(IPA)が主催した2003年度未踏ソフトウェア創造事業未踏ユース部門に採択されたプロジェクトの開発途中成果として、SoftEtherのベータ版を12月17日より無償でダウンロード公開していた。しかし、経済産業省と情報処理振興事業協会(IPA)から配布を停止するように要請があり、同氏は一時配布を停止したとしている。
IPAによると、SoftEther公開後の12月19日から24日にかけて、複数の民間企業や自治体から「SoftEtherはセキュリティ上悪影響が出るソフトウェアではないのか?」「IPAとしてフリーで公開されていることに対してどのように考えているのか?」といった問い合わせがあったという。このことから同協会では、「SoftEtherのセキュリティ上の影響度を事実確認すべく、一時的にダウンロード提供を停止するように要求した」としている。また、現在は状況確認と対応を検討中だという。
登氏は、「今後もSoftEtherの開発を継続するほか、IPAとの間で調整を続け、近日中にSoftEtherを再公開したい」としている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.softether.com/jp/news/0312243.aspx
・ 仮想ネットワーク構築・通信ソフトウェア「SoftEther」が無償公開(2003/12/15)
( 大津 心 )
2003/12/25 13:13
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