新会社の米TruSonicは6日、旧MP3.comが保有していた「truSONIC」ブランドとこれに関連する資産を買収したと発表した。独立系アーティストの楽曲150万曲のライセンスも含まれている。
MP3.comはtruSONICブランドを2002年に立ち上げ、オフィス、店舗、レストランなどの場所に音楽を配信するサービスを提供していた。それまでの同種サービスでは人工衛星やCDを使って音楽を提供していたため、新しい音楽メニューを配信するのに早くても数日あるいは数週間かかっていた。これに対してtruSONICではいつでも音楽メニューを更新したり、新しい広告メッセージを挿入するといった作業を中央サーバーから行なえるようにし、米国の大手小売業者など多くのメジャーな顧客を得ていた。
新会社のCEO兼社長となるのはJoseph Tebo氏。同氏は現在投資家だが、以前はampm InternationalとPrice Venturesの社長を務めていた。CTO兼上級副社長には、MP3.comのCTO兼エンジニアリング担当副社長でtruSONICの技術開発責任者だったDaniel O'Neill氏が就任した。
TruSonicでは、今回のMP3.comとの取り引きとは別に、メジャーなレコードレーベルと出版社から音楽コンテンツに関するライセンスとBGMに関するライセンスも取得している。
MP3.comに関しては2003年11月、米CNET NetworksがMP3.comのブランドとデータベース資産をVivendi Universalから買収し、新しい音楽サービスを開始することが明らかになっている。
関連情報
■URL
旧truSONICのWebサイト(英文)
http://www.trusonic.com/
・ 米CNETがMP3.comの資産を買収、サイトは12月2日に停止(2003/11/17)
・ MP3.comの財産を保存させて欲しい~米企業がVivendiに申し出(2003/11/25)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/01/07 13:05
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