総務省は、インターネット経由の不正アクセスを防止するための新しい認証技術を開発することを明らかにした。2004年度予算で10億4,000万円を確保したという。
開発するのは、電子証明書を利用した認証用基盤技術。具体的な技術は明らかにしていないが、「低コストで簡単に利用できることが目標だ」(総務省情報流通振興課)という。「従来の電子証明書を利用した認証システムは高コストだった。そこで、Webサイトの運営者が誰でも利用できる認証基盤技術を総務省が開発し、その認証サーバーをインターネット上で提供する」としており、一般のWebサイトでも利用できるようにする。ユーザーも、既存の認証局が発行した電子証明書で利用できる。
総務省は、東京大学の安田浩教授らが設立した「安心・安全インターネット推進協議会」のオブザーバーとなっており、今回の技術開発も同協議会と進めている活動の一環。総務省では今後、Webサイト内での行動管理技術や、ネットワーク追跡技術などを同協議会と開発していく方針だ。
関連情報
■URL
総務省
http://www.soumu.go.jp/
・ 安田東大教授ら、セキュアなネット環境を目指す協議会設立(2003/12/09)
( 鷹木 創 )
2004/01/20 16:13
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