コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は21日、Yahoo!オークションを利用してコンピュータソフトを無断で複製販売していた東京都江戸川区の男性を、茨城県警生活環境課と笠間署が著作権法違反の疑いで水戸地検に追送検したことを公表した。この男性は、インターネットオークションを利用して、デジタルカメラなどを販売すると偽り現金をだまし取ったとして、2003年6月に詐欺容疑で逮捕されていた。
ACCSによれば、男性は2003年2月中旬ごろから5月下旬ごろまでの間、前後6回にわたり、オートデスクの「Auto CAD LT 2002」などの建築用製図プログラムを、CD-Rに複製し郵送して販売していたという。ACCSでは2003年1月ごろからこの男性による海賊版販売の調査を進めており、男性は少なくとも「lv_ufj」「hitomi_denki」「otoha_777」「sony_re2002」の4つのIDを利用して海賊版販売を行なっていたという。ACCSではこれらの情報をもとに、笠間署による捜査に協力していた。
男性は、オートデスクを含む13社の65種類の海賊版ソフトを、2,500~5,500円で約2,300回にわたって販売し、約700万円を売り上げており。定価換算で総額3億3,700万円を超えるソフトを無許諾で複製販売していたとみられている。ACCS会員ではオートデスクのほか、アドビシステムズがこの男性を告訴する予定としている。
Yahoo!オークションを利用した著作権侵害について、ACCSでは15日にヤフーと提携して対策を行なっていくことを発表している。これにより、ACCSでは今後はさらにこうした事件に迅速に対応していきたいとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.accsjp.or.jp/news/040121.html
・ ヤフーとACCS、Yahoo!オークションの著作権侵害出品の削除で提携(2004/01/15)
( 三柳英樹 )
2004/01/21 22:08
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