国土地理院は2日、GPS向けにデータを提供する「電子基準点データ提供用ホームページ」で、3,505件のユーザー情報が外部から閲覧できる状態だったと発表した。現時点では修正し、外部からの閲覧は不可能になっている。
閲覧できる状態になっていたのは、電子基準点データ提供用ホームページのユーザー向けに実施していた利用状況調査アンケートの回答から得られたユーザー情報。「勤務先」「氏名」「電話番号」「メールアドレス」「利用目的」の5項目である。
この問題は、電子基準点を利用する企業ユーザーの指摘で1月26日に発覚。原因は、「人為的なミス。本来公開してはいけないデータを公開する設定にしていた」(国土地理院情報システム課)という。26日午前9時に、データを外部からアクセスできない内部のネットワークに移動する対策を講じたとしている。
国土地理院では、「現時点でユーザー情報が悪用された形跡はなく、ユーザーからのクレームも確認していない」とコメント。また、対象となる3,505件のユーザー情報を精査しており、連絡が取れるユーザーに対してはメールで告知する予定だという。
今後の対策として、「アンケートの項目を必要なものだけに絞り込む」や、「セキュリティ対策の教育を徹底する」などを挙げている。
関連情報
■URL
情報流出について
http://www.gsi.go.jp/040202.htm
電子基準点データ提供サービス
http://terras.gsi.go.jp/inet_NEW/
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( 鷹木 創 )
2004/02/03 14:05
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