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Mydoomに感染したPCを利用するウイルス「Doomjuice」の亜種が登場


 シマンテックやトレンドマイクロなどセキュリティベンダー各社は11日、Mydoomに感染したPCを利用して拡散するウイルス「Doomjuice」の亜種「Doomjuice.B」を警告した。トレンドマイクロでは、危険度は“低”であるもののダメージや感染力は“高”と評価している。

 Doomjuice.Bはトロイの木馬型ウイルスで、従来のDoomjuiceと同様に、メールを使っての感染活動は行なわない。一方で、ランダムなIPアドレスのTCP3127ポートに対してアクセスし、Mydoomに感染しているPCを検出して拡大を試みようとする。

 Doomjuice.Bに感染すると、ウイルスは自分自身のコピーをWindowsのシステムフォルダに「regedit.exe」としてコピーし、Windowsの起動時にウイルスプログラムが起動するように改変する。また、システムの日付が1月以外の8日から12日の間であった場合には、www.microsoft.comに対してDDoS攻撃を実施する。

 感染した場合の対策は従来と同様で、タスクマネージャを起動して実行されているウイルスプログラムを終了させ、レジストリを変更して再起動する。ウイルス対策ソフトの定義ファイルを更新して、「Doomjuice.B」として検出されたファイルを削除するという手順になる。


関連情報

URL
  シマンテック(英文)
  http://securityresponse.symantec.com/avcenter/venc/data/w32.hllw.doomjuice.b.html
  トレンドマイクロ(英文)
  http://www.trendmicro.com/vinfo/virusencyclo/default5.asp?VName=WORM_DOOMJUICE.B

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( 三柳英樹 )
2004/02/12 16:25

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