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警察庁、TCP445番ポートへのトラフィック増加で注意呼びかけ


 警察庁は12日、同日夜までにTCP445番ポートに対するトラフィックが増加していることを検知したと発表した。警察庁では、11日ごろに発見されたウイルス「Welchia.B」による感染活動である可能性も十分に考えられるとしている。

 警察庁のセキュリティ関連サイト「@police」で公開されたデータによると、同ポートへのトラフィックは12日の午前9時ごろから増加し始め、午後5時以降高い数値を維持している。発信元は日本、米国、中国、台湾、韓国など複数のIPアドレスだという。警察庁では、ウイルス対策ソフトやセキュリティ修正プログラムの適用など、セキュリティを再度確認するよう呼びかけている。

 Welchia.Bは、2003年8月に発生した「Welchia」の亜種で、すでに公開されているDCOM RPCの脆弱性「MS03-026」、WebDavの脆弱性「MS03-007」、Workstationサービスの脆弱性「MS03-049」などを利用することがウイルス対策ベンダーから報告されている。Welchia.BがランダムなIPアドレスを生成して感染を広げる際に、TCP135番ポート(MS03-026)や80番ポート(MS03-007)などとともに、445番ポート(MS03-049)も利用されるという。


関連情報

URL
  警察庁のニュースリリース(PDF)
  http://www.cyberpolice.go.jp/detect/pdf/H040212-445.pdf
  シマンテックのWelchia.B情報
  http://www.symantec.com/region/jp/sarcj/data/w/w32.welchia.b.worm.html

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警察庁、TCP445番ポートに対するトラフィック増加を警告(2003/10/20)


( 永沢 茂 )
2004/02/13 18:27

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