全米レコード協会(RIAA)がさらに531人のファイル交換サービス利用者に対して著作権侵害訴訟を起こしたことがわかった。RIAAは1月にも532人を訴えている。
今回の訴訟も相手を身元不明のまま訴える、いわゆる“John Doe訴訟”となった。相手の身元が判明していないため、今後裁判所の手続きを経て相手の身元を特定した上で訴訟が進められることになる。
今回起こされた5つの訴訟はフィラデルフィア、アトランタ、オルランド、トレントン、ニュージャージーに分かれており、訴訟の対象となるIPアドレスが身元の代わりに列挙されている。RIAAでは、このIPアドレスが531人のファイル交換サービス利用者につながると考えている。
RIAA代表のCary Sherman氏は、「合法的なインターネット音楽サービスは高品質でコンシューマフレンドリーであり、新しいファン層を獲得している。しかし、それらのビジネスが非合法的ダウンロードに基づいたビジネスと競争する必要はない。我々が、許可を得ていないピアツーピアネットワークからの音楽のダウンロードや“共有”が非合法であるという明確なメッセージを送っている理由はそこにある。それは深刻な結果を招き、音楽そのものの創造的な未来を密かに傷つけているのだ」とコメントした。
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■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.riaa.com/news/newsletter/021704.asp
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/02/19 12:46
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